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名古屋・中村区にNPO「ハナミチ」-異業種メンバーが結婚・子育てサポート

専門スキルを持った異業種メンバーで運営。写真は、デザインを手掛けるメンバー

専門スキルを持った異業種メンバーで運営。写真は、デザインを手掛けるメンバー

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 名古屋市中村区に少子化対策事業を手掛けるNPO法人「HanaMichi(ハナミチ)」(名古屋市中村区太閤通4)が事業所を開設して3カ月がたった。

「出会いの場」として設けたSNS「はなプラ」

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 会社員の加藤康平さんが理事長を務める団体メンバーは、10~40代の社会人や学生で構成。ブライダル、映像、デザイン、ウェブシステムなどそれぞれ専門スキルを持った人が集まり技術を出し合い、無償で社会貢献を行う「プロボノ」を採用するほか、ブライダル関連企業やスポンサーによるサポートも受けて運営している。主に少子化問題解決のための活動を行う。

 加藤さんは、もともとNPOやNGO団体に所属しゴミ拾いなどボランティア活動をしてきた。「学生のころに生死に関わる経験をしてから、仲間に支えられて生きていることをあらためて実感した。自分ができることで役に立てることを考え、20代から社会活動を始めた」と振り返る。

 当時、興味のあったNPO団体の社会貢献活動のほか、ブライダル業、イベント業も仕事として手掛けた。「ハナミチ」は、出会い、結婚、出産・子育てのプロセスを少子化問題解決のための「社会貢献」と捉え、3つのウェブサイトを通じてトータルでサポートする。

 「結婚願望はあるけどうまくいかない、すてきな心を持つ人なのに、アピールやコミュニケーションが苦手な人もたくさんいるという現状と、頑張っている人を応援し協力するという自分が学んで体験したことから考えた」。

 「出会いの場」として設けたという独自制作のSNS「はなプラ」(会員限定)では、男性がプロモーションビデオや日記などで「自分の魅力」を公開。女性は、男性の日々の書き込みを閲覧し、「ステキ!」ボタンなどによる応援や、その男性においてのアドバイスなどをフィードバックすることができ、好意を持った男性にアプローチできる。

 提携店からの優待サービスや、婚活パーティーやセミナーなどのイベントに参加することができる。「はなプラ」の利用料は、男性=2万円(年)、女性=1万円(同)。サイトの管理、運営費、説明会等の経費に使用する。

 同NPOでは現在、年内構築予定の式場紹介サイト「はなたば」、来年構築予定の子育て支援サイト「はな畑」の準備を進めている。加藤さんは「相手のためになる『社会貢献』を通じて、楽しんで結婚活動をしてもらえるとうれしい」と笑顔を見せる。

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