名古屋モード学園(名古屋市中村区名駅4)の学生がデザインしたイルミネーションが11月4日、名古屋駅近くの笹島交差点に登場した。
同校と広小路名駅商店街振興組合との産学連携企画で、今回で3年目。最優秀賞の学生のデザインを採用し、イルミネーションを制作する。
今回は、インテリア学科3年生の薛泊爽(セツ ハクソウ)さんが受賞。1886(明治19)年開業当時は笹島付近にあった「名古屋駅(笹島停車場)」や、1900(明治33)年~1937(昭和12)年まで名古屋と中村を結んだ跨線橋(こせんきょう)「明治橋(めいちはし)」をモチーフにした。古い名古屋駅の風景写真に、高層ビルが立ち並ぶ現在の名古屋駅かいわいの姿を基にしたデザインのグラフィックウォールが、同組合の「札幌かに本家」が制作を担当した機関車の模型に合わせて設置されている。
「商店街の方と話をしていて、明治橋を題材にしたいと持ち上がった。古いものと新しいもの、昔と今をデザインに落とし込めたらと、デザインのモチーフに決めた」と同校の柴田さん。
「初めて賞をもらった。自分がデザインしたものが実物になるチャンスもなかなかないので、うれしい。シンプルなデザインで昔と今の笹島を表現し、街を大切にしてほしいという思いを乗せた」と薛さん。
展示は2015年1月まで。