昨年9月から順次リニューアルしてきたジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市中村区名駅1)地下2階の食品フロアが11月26日、グランドオープンした。
2000年3月のオープン以来、地下2階食品フロアの全面改修は初めて。日常で使うものから高級品まで取りそろえ、「名駅エリアの台所」を目指す。小容量の商品の扱いも強化することで、「従来のお客さまに加え、単身者や名駅で働くオフィスワーカーにも、気軽に百貨店を利用してもらえれば」とジェイアール名古屋タカシマヤ担当者。
野菜・果物を扱う「八百一」では、蒸す・ゆでるなど下ごしらえをした半調理野菜を販売する「クック1/2」を拡大した。三重県の漁港から鮮魚・魚介が届く「中島水産」では、総菜やすしも豊富にそろえ、単身者向けに少量のパック詰めも充実させた。
精肉を扱う「スギモト」では、店頭に熟成庫を設置し、氷温熟成肉の製造販売を行う。「肉が凍るか凍らないかの温度で、約20日~25日間熟成させることで、よりうま味が増してやわらかくなる今注目のお肉」だという。「肉の匠(たくみ) いとう」では、自社ブランド牛「いとう和牛」をはじめ、国産豚肉のほか、イベリコ豚やマンガリッツァ豚など、海外の銘柄肉やラム肉など幅広く扱う。
和洋酒のコーナーには、シニアソムリエが提供するワインやシャンパンなどを楽しめるカウンター席を設置。「名古屋駅という立地にあるので、新幹線の乗車時間や待ち合わせまでの待ち時間に一杯楽しむなどの利用をしてもらえるのでは」。
4つの新ブランドも導入。オリーブオイルや岩塩などを扱う「コンディメント・メディテラネオ」は、全国の百貨店で初出店。八丁みそや信州みそを中心に、ジェイアール名古屋タカシマヤオリジナルブレンドのみそも販売する「やよい」、テークアウトの温かいスープから自宅用の冷凍スープのほかグリル野菜など「いろいろなシーンでご利用いただける」という「家で食べるスープストックトーキョー」、国産の果物などのドライフルーツ専門店「多々楽達屋」は、名駅地区初。
1階から地下につながるエスカレーターの向きを逆に変更し、食品フロアにスムーズに向かえるようにした。フロア内も通路幅を広げるなどし、見通しと買い物環境の良い売り場に仕上げた。フロア内にはコーヒー店が隣接するイートインコーナー(昨年オープン)を設け、パンや総菜、弁当など買った食品を持ち込んで食べることができる。
食品フロアの営業時間は10時~20時(12月24日までは20時30分まで)。