和食と日本酒がメーンの料理店「ぽろ ホームメイドキッチン 円頓寺」(名古屋市西区那古野1、TEL 052-462-9884)がオープンして約2カ月がたった。オープンは昨年12月22日。
4年前にオープンした新栄店の2号店になる同店。店舗面積は11.5坪で、カウンター7席とテーブル4卓で25席を設ける。
「コンセプトはお米」と、同店を手掛けるオーヤマカンパニー(中区新栄)社長の大山周司さん。米は出身地の豊田市にある旭地区で農業を営む「二井寺農園」で作られた「ミネアサヒ」を使う。粒が小さめでうま味がありモチモチとしているのが特長という。メーンメニューは釜飯で「白米の釜飯」(680円)、「鯛の釜飯」(800円)、「海鮮バター釜飯」(980円)など。価格は税抜き。
料理には全て国産のコメ油を使う。病院や学校給食で使われることが多く、単価が高いため飲食店で使うところは少ないという。「胸焼けすることもなく、コレステロールも低く、油切れもいい」と大山さん。メニューは家庭料理が中心で、「大きいチキン南蛮」(980円)、「豚角煮」(650円)、「つぼ鯛の炙(あぶ)り」(800円)、「おでん 盛り合わせ」(600円)など。また、三重県・美里の水を使用したかき氷(450円)を1年中提供。イチゴ、アンズ、マンゴー、トマトなどこだわりのシロップ4種類はいずれも掛け放題になっている。
日本酒は東海地区の地酒を中心にするほか全国から取りそろえ、純米、特別純米、吟醸、原酒など一律650円(120ミリリットル)で提供する。「するどい」「すがすがしい」「はなやか」など言葉が記されたカードを用意し、客の選んだ言葉に合わせて日本酒にくわしい女性スタッフがセレクトするサービスも。「『ぽっちゃり系』『ツンデレ』など面白く例えることも。味を楽しんで遊んでほしい」と大山さん。
「日本酒に関することなどを情報発信したい。東海地区をもっと知ってもらい東海の良さを東海から発信したい」といい、店内の壁には、蔵元の杜氏(とうじ)のサインが残されているほか、蔵開放や日本酒に関するイベントのチラシが貼られている。情報はフェイスブックでも積極的にPRし、利用客へのサービスにもフェイスブックに「いいね」をすることをリクエストするなどで広げている。
2号店目を円頓寺に出店した背景は、豊田市を中心にするほか円頓寺商店街でも利用できる地域通貨で、米に換えることができる「おむすび通貨」の加盟店になることが一つ。二井寺農園の米も含まれているという。繁華街から少し離れた新栄や円頓寺は、「この店に行く」と目的を持って来てくれる場所として、「東海のお酒など自分が提供したいもの、やりたいことができる」と意欲を見せる。
営業時間は17時~24時。火曜定休。