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中川運河舞台にアートプロジェクト 映画製作や映像インスタレーションなど

「中川運河 映像アーカイヴプロジェクト」昨年の様子

「中川運河 映像アーカイヴプロジェクト」昨年の様子

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 「中川運河」を舞台に「にぎわいゾーン」の魅力向上につながる現代アートへの助成事業「ARToC10(アートックテン)」のプログラムが5月末に決定し、活動が始まっている。

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 同助成事業は、2012年に名古屋市と名古屋港管理組合が策定した「中川運河再生計画」の趣旨に賛同したリンナイ(名古屋市中川区福住町2)からの寄付を活用したもので、名古屋都市センターが手掛ける。「中川運河再生計画」は、運河の魅力と回遊性を高め、運河の歴史や文化・芸術を楽しむ市民活動の実施を通じて人々が訪れたくなる「港と文化を感じる都会のオアシスの形成」を目指す。

 決定したのは3プログラム。名古屋駅西側にある映画館「シネマスコーレ」は、「Filmusic(フィルミュージック) in 中川運河」と題し、俳優の田中要次さんら4人の監督がメガホンを取り中川運河の夏の魅力を打ち出した短編映画を製作する。運河周辺で6月~8月に撮影し、11月28日(予定)に中川生涯学習センターで上映会を開催する予定。

 中川運河の風景や周辺地域の人々を映像で記録し、インスタレーションの展示やウェブで公開する「中川運河 映像アーカイヴプロジェクト」は、8月下旬に運河周辺の倉庫(リンナイ旧部品センター)を活用した映像インスタレーション展示するほか、11月上旬に運河の水面で映像インスタレーションも行う。

 中川運河で唯一屋上から運河を見渡せる空きビルを再生し、2014年に開設したアーティストスタジオを拠点に活動する「水辺に生息するアート リミコライン・アート・プロジェクト」。フィールドワークやレクチャーなどを行い、11月下旬まで毎週土曜はオープンスタジオとして公開。

 3年目を迎え、名古屋都市センターの稲野さんは「にぎわいとしてはまだ達していない。10年掛けて行う取り組みで、毎年徐々に効果が出て、10年たった後に、住んでいる人、市民の意識が変われば」。「栄や名駅のように人が集まるにぎわいもあるが、例えば週末に出向くと、何かアートに関するイベントに参加できたり、見ることができたり…、アートでまちづくりを実現したい。地元の人もそれ以外の人も中川運河に向き合ってほしい」とも。

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