東急ハンズ名古屋店(名古屋市中村区名駅1)4階で1月21日、バレンタインシーズンに合わせチョコレートに関する商品のコーナーが登場した。
今年は初めて、カカオ豆の選定から焙煎(ばいせん)、製品化(板チョコレート=BAR)まで、一つのメーカーが一貫して生産するチョコレート「BEAN to BAR」に特化したコーナーも設けた。数年前からアメリカ、ヨーロッパなどで話題になり、日本でも昨年から注目度が高まってきているという。「カカオ本来の風味を楽しめ、焙煎の時間など製法でそれぞれ味が異なる。同じメーカーでもカカオを使う割合など、味比べも楽しめるのでは。豆を選び焙煎から手掛けるところがコーヒーに似ている」とコーナー担当の今井さん。
店頭には国内外からセレクトした数々のメーカーの商品が並ぶ。使用するカカオはベトナム、トリニダード・トバゴ、マダガスカル、ドミニカなど、産地や割合もさまざま。パッケージも個性的でバラエティー豊か。
主なメーカーと価格帯は、コロンビアを拠点にカカオに関する活動を行い「カカオハンター」と呼ばれる小方真弓さんが厳選したカカオを使ったチョコレート「カカオハンター」(コロンビア 630円)、希少なエクアドル産アリバナシオナル種のカカオを使い栄養成分を引き出す製法で作られた「アンチドート」(アメリカ・ブルックリン 1,300円~)、ルフトハンザ航空のファーストクラスで提供される「コップナー」(ドイツ 1,000円)、イギリスの小さな村にあるパン店がパン焼窯で焙煎したカカオを使った「パンプストリートベーカリー」(イギリス 2,100円)など。
手作り用の商品コーナーには約750アイテムを豊富にそろえる。手軽で簡単に作れ、完成度が高いものがここ数年、人気を高めているという。絵柄がプリントされた型に溶かしたチョコレートを流し込むだけで、柄入りのチョコレートができるセットや、計量済みの材料を使って、オーブンを使わず電子レンジで作れるキットも人気。今年の注目商品は「抹茶スイーツ」。「グリーンが美しく、香り豊かなお菓子が作れる新商品がさまざまなメーカーから出ている」(売り場担当の村瀬さん)とも。「キット1箱で30個作れる」ような、大容量のキットも「友チョコ」需要が高まる中、人気だという。
そのほか、製菓用チョコレート、砂糖、リキュールなどの各種製菓材料、オーガニックのナッツやドライフルーツ、製菓道具、ラッピング用品、メッセージカードなども売り場にそろえる。例年の売り場のピークはバレンタイン直前。
営業時間は10時~20時。