名駅の映画館「ミッドランドスクエアシネマ」(名古屋市中区名駅4)と「109シネマズ名古屋」(中村区平池町4)で3月31日、公開中の映画「3月のライオン 前編」の舞台あいさつが行われ、大友啓史監督と出演の神木隆之介さん、中村倫也さん、尾上寛之さんが登壇した。
同作品は羽海野チカさんが「ヤングアニマル」で連載中の同名漫画が原作。第4回マンガ大賞、手塚治虫文化賞マンガ大賞などを受賞した人気作品で、昨年10月から3月までNHK総合テレビでアニメを放送。10月から第2シリーズの放送が決定している。若き天才ともてはやされながら孤独に生きていたプロ棋士・桐山零が、近所で和菓子店を営む川本家の3姉妹と出会い、自分の居場所を見つけていく姿を描く。「るろうに剣心」シリーズの大友監督がメガホンを取り、「桐島、部活やめるってよ」「バクマン。」の神木さんを主演に、2部作で映画化された。
来名した神木さんらは、2館で計4回の舞台あいさつに登壇。この日最後の舞台あいさつとなった109シネマズ名古屋で4人が登場すると、満員の会場から大きな拍手が起こった。神木さんは「雨も降り、寒い中、ありがとうございます。名古屋の皆さんは、イベントなどで直接お会いした時、いつもきちんと反応を返してくれる温かい印象がある」とあいさつ。大友監督は「ここにいる3人をはじめキャストは実力派揃いで、見ごたえのある映画に仕上がった。皆さんも『3月のライオン応援団』になって、多くの人に映画の魅力を伝えていただけたら」と呼び掛けた。
中村さんは軽さが売りの棋士・三角を、尾上さんはストレートな性格の棋士・松本を演じた。「意識したのは抜け感。緊迫したシーンでも、三角だけは肩の力が抜けているよう演じた」と中村さん。尾上さんは「映画には人の温もりや愛情が詰まったおいしそうなご飯がいっぱい出てくる。見終わったら家族とご飯を食べたくなるはず」と話した。
映画の公式ツイッターとフェイスブックで募集した質問に答えるコーナーでは、神木さんのお気に入りの衣装や、中村さんと尾上さんの衣装合わせでのエピソードなどが披露された。
最後は神木さんが自撮り棒を持ち、観客全員と記念撮影。神木さんは「見ていただく作品が僕らの全て。僕らからは楽しんでいただけたらうれしい、の一言のみ。後編もあるので、楽しみに待っていてほしい。見終わった後は映画を広めていただけたら」と呼び掛け、映画の成功を祈った。
109シネマズ名古屋、ミッドランドスクエアシネマほかで公開中。映画後編は4月22日から全国ロードショー。