映画「蒼(あお)き狼 地果て海尽きるまで」公開に先駆け3月2日、オープン間近のミッドランドスクエア(以下MLS)前で大規模なキャンペーンが行われた。
「蒼き狼 地果て海尽きるまで」は、モンゴル部族の始祖「蒼き狼」の生まれ変わりといわれ、12世紀末にモンゴル全土を統一した武将チンギス・ハーンの、謎に包まれた出生の秘密、生きる苦悩、友との戦い、妻や息子への愛と葛藤などを描いた作品。森村誠一さんの小説「地果て海尽きるまで 小説チンギス汗」を原作に、角川春樹さんが製作総指揮を担当した。角川さんによる構想期間27年、総製作費30億円を投じ、4カ月に及ぶロケは全編モンゴルで行われるなど公開前より話題を集めている超大作。
当日、名駅通りに面したMLS前の一般道には、映画のタイトルにちなみ「ブルーカーペット」が敷かれ、ハマーリムジンから降り立った角川春樹さんをはじめ、反町隆史さん、若村麻由美さん、松山ケンイチさん、Araさん、平山祐介さんら出演者がカーペット上を歩いて登場し、沿道に集まった観客の声援に応えた。特設ステージで行われたインタビューでは、反町さんが集まったファンに向かって劇中のセリフ「かかれ!」と叫び、ファンサービスを行う一面も。3月6日オープン前のプレイベントとして、5階「ミッドランドスクエアシネマ」を特別に開放して行われた試写会には、応募総数18,000人の中から選ばれた鑑賞希望者300人が出席、元プロボクサーの薬師寺保栄さんや、元中日ドラゴンズ選手の彦野利勝さんなど名古屋出身の著名人らも招待された。
映画上映前に行われた舞台挨拶で、主役のチンギス・ハーンを演じた反町さんは「4カ月もの過酷なモンゴルロケでは、出演者やスタッフ全員のチームワークが一番大切だった」と話し、会場の観客に「今日観終わって家に帰ったら、今度は家族や友達を連れて何度も観に来てほしい」と挨拶した。製作を務めた角川さんは「構想期間27年の間には、いろいろな挫折を経験したが、中国のことわざ『天の時、地の利、人の輪』の言葉通り、天と地と人がタイミングよく一つにまとまって、作品を完成させることができた。チンギス・ハーンの魂に導かれて製作した、私の人生すべてを注いだ作品」と、作品に対する思い入れを熱く語った。
同作は、3月3日より名古屋ピカデリー(中村区名駅4)をはじめ全国でロードショー公開予定。「ミッドランドスクエアシネマ」は、3月3日と4日、MLS商業棟内覧会に訪れた客に有料で特別公開したのち、3月6日より一般公開予定。