JR東海バス(名古屋市中川区)が11月22日、名古屋駅広小路口発で「エアロキング」「エアロクイーン」など6種類のバスに乗車できるバスファンツアーの販売を始めた。
ツアー「KING & QUEEN 王家のお散歩~ふそうシリーズと特別な列車~」は名鉄バス(中村区)や東海特殊観光(豊明市)など8社が協力するもので、各社が運行に使用する三菱ふそうのバスのシリーズ6車種と、名古屋臨海高速鉄道(港区)が運営する鉄道「あおなみ線」の列車に乗車ができるほか、名古屋市交通局のバスの展示を楽しむことができる。実施は12月22日。
企画したJR東海バス企画営業部の塩崎統さんは、同社きってのバスファンだという。新型コロナが落ち着いてきたタイミングで、コロナで落ち込んでしまったバス業界に明るいニュースをと、バスファンツアーやバスイベントを行ってきた。これまでに富山のバス工場を訪ねるツアーや、同じ車種で運行会社が違うバスに乗り継ぐツアーなどを企画してきた。
当日、参加者は「エアロキング」(バス事業者=JR東海バス)または「エアロクイーン」(同=名鉄バス)に乗車し名古屋駅広小路口前を出発。その後、用意された各乗換場所でマイクロバス「ローザ」(同=東海特殊観光)、中型バス「エアロミディ」(同=愛知ドリーム)、前の扉が折り戸仕様の「エアロバス」(同=レスクル)、エアロバスの後継シリーズとして登場した「エアロエース」(同=セントラルサービス)などに乗り換えて移動することで合計6台に乗車できる。途中、あおなみ線の特別列車に乗ってバス全7車両を並べた撮影場所移動し、写真撮影などを楽しむ。各乗換場所は安全面の観点で当日にツアー参加者のみに案内する。
塩崎さんは「エアロキングは唯一の国産の2階建てバス。JR東海バスの運行は2月末で終了したので今回のツアーで乗れる。今回のバスツアーで乗車するエアロクイーンは、名鉄バス創業20周年記念の特別仕様車で、真っ黒なボディーカラーが話題になった。2台しかないうちの1台をお借りする」と話す。「バスはどこにでも連れて行ってくれるのが魅力。車体もデザインのマイナーチェンジなどもあるので写真を撮る楽しみもキリがない」とも。
料金は、通常プラン=1万7,500円(弁当付き)、ビジネスシートプラン=1万8,000円(同)。定員は54人。応募者多数の場合抽選。申し込みは12月5日20時までJR東海バスウェブサイトで受け付ける。