
名鉄百貨店本店(名古屋市中村区名駅1)の「屋上ビアガーデン」の最後の営業が4月17日、本館屋上で始まった。
今年初企画の「屋上町中華」コーナーにはマーボー豆腐や酢豚、チャーハンなどが並ぶ
名古屋駅地区再開発に伴い、2026年2月28日で営業終了予定の同店。
屋上ビアガーデンは同店が全館オープンした1957(昭和32)年7月に営業開始。1982(昭和57)年に同店リモデルのためにビアガーデンも営業を休止。2008(平成20)年に同屋上の有効活用と名駅活性化を図る目的で26年ぶりに復活した。広報担当者の上村嘉臣さんによると、復活オープン時には行列ができるほど好評だったという。以降、コロナ禍の影響で休止した2020年以外、毎年、営業し続け、累計約95万人が利用した。最高売上高は2017年営業の約2億6,000万円。
開業当時から変わらないという、飲み放題・食べ放題、時間無制限のシステムで営業する。席数は668席(屋外548席、屋内120席、雨天時は屋内席のみ)。
フードは、定番メニュー76種類、限定メニュー32種類を用意し、その中から常時約50種類を日替わりで提供。定番メニューは唐揚げや焼きそば、枝豆など。限定メニューは2017年から提供し始めた「世界のグルメ」や、初企画の「屋上町中華」(約19種類の中から常時9種類を提供)を用意する。同店広報担当者の松井美智留さんは「めずらしい料理が食べられると好評の『世界のグルメ』はこれまでの中から人気メニューを集めた内容。町中華は話題性とお酒が進むメニューとして企画した」と話す。
ドリンクは約100種類。ビールをはじめ、レッドアイや紅茶ビールなどのビアカクテル、サワー、焼酎、日本酒、ノンアルドリンク、ソフトドリンクを用意する。
松井さんは「空が開けていて、夕暮れも夜空も、近隣のビルを望む夜景もきれいなロケーションの中、お酒と料理を楽しめるこの空間がなくなるのは悲しい。人と人との距離も近くなるような楽しい時間を過ごしに来てほしい」、上村さんは「最後の営業というフィルターはかかってしまうが、最後だからではなく、今まで通り楽しみにきてほしいという思い。これからまだ約半年という長い期間、営業する。オンリーワンのこの『めいてつビアガーデン』を楽しんでほしい」と来店を呼びかける。
今年の営業初日の朝礼で、店長の加藤郁也さんは「いよいよ今日、オープンを迎えることになった。期間を通して本当にお客さまに喜んでいただける楽しいビアガーデンにしていきましょう」と呼びかけた。
ゴールデンウイーク期間は日中も営業する。「子連れでの来店も多い。みなさんわいわいと楽しく過ごしてもらっている」と上村さん。
営業時間は16時~22時。料金は、大人=5,300円、小人=2,300円。5月6日まではオープニング価格として、昼の部(4月26日~、11時~14時)=4,000円、夜の部(16時~22時)=4,500円(小人は昼夜共2,000円)で提供する。10月13日まで。