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名駅のハンズで「ミネラルロマンス」 米ツーソン買い付けの鉱物・化石集結

光を当てると多様な色に輝く樹木の化石「ウッドオパール」

光を当てると多様な色に輝く樹木の化石「ウッドオパール」

 鉱物・化石の特集イベント「ミネラルロマンス」が4月17日、名駅の「ハンズ名古屋店」(名古屋市中村区名駅1)10階で始まった。

紫外線を当てると黄色に変化する(右)蛍光石の「ウィレマイト」

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 海外で開催される鉱物・化石展(ミネラルショー)で買い付けた商品を販売する、同店オリジナル企画の同イベントは今回で20回目。

 企画担当者の塩野正鎮さんらが、米アリゾナ州ツーソンで開かれた「ツーソンミネラルショー」に出向き、約2週間の滞在で約7000~8000点を買い付けた。為替の影響に加え、近年はコレクターの増加により需要が高まり、現地での販売価格も上昇しているという。国内でもミネラルショーの開催が増え、身近になったことで新たなファンも増えている。

 お値打ちで良質な物を探して買い付けたという商品は、塩野さん自身がクリーニングやトリミングなどを行い、国内外の市場よりも手に取りやすい価格で販売するという。

 会場にはさまざまな鉱物や化石が並ぶ。全体の約2割は水分を含みもろいため、専用の水中展示ができるケースに入れたネバダ州産の樹木の化石「ウッドオパール」は、光を当てると多様な色に輝く。そのほか、日本人に人気が高い色味とされるコロンビア産のエメラルド(ベリル)、一般的には岩石系で結晶体になるのが珍しく、現在はコレクター放出品のみという青色の「ウィレマイト」も並ぶ。透明感のあるスカイブルーが特徴の「ヘミモルファイト」、インド産で「目玉焼き」のような見た目で人気の「球状フローライト」などもそろえる。全て一点物。

 「たくさんあるが同じ物は一つとしてない。自然の持つ規則性や力など、人間には太刀打ちできない魅力がある」と塩野さん。

 店頭でひときわ目を引くのは、歯根も残った歯が付いた産状のままの「モササウルスの上下顎」(34万円)。このほか、イベントポスターに使った、ヘマタイト(赤鉄鉱)、水晶、青い蛍石が長い時を超え順番に結晶した標本は、開店と同時に売れたという。

 来年1月11日に閉店を控える同店。塩野さんによると、海外ミネラルショーの買い付け品を扱う「ミネラルロマンス」としては、今回が最後になる可能性が高いという。今回はクリーニングをはじめ、台座設置、説明カード作成まで、全ての作業を塩野さんが手がけた。塩野さんは「仕入れた品の顔を一つ一つ見ながら、悔いのないよう自分で仕上げた」と話す。店内デスクには、作業中の鉱物がズラリと並ぶ。

 もともと鉱物・化石ファンの裾野を広げるのが目的の一つという同企画。子どもの小遣いで買える商品からコレクター向けまで幅広くそろえるのが特徴。塩野さんは「役割は果たせたと思う。名古屋駅直上の立地で人が集まり、同じ趣味を持つ人同士の交流も生まれた。やってきてよかった」と笑顔を見せる。

 営業時間は10時~20時(最終日は18時まで)。5月6日まで。

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