東京建物(東京都中央区)、丸紅(東京都千代田区)、設計施工を担当する清水建設(東京都港区)をはじめとする「名駅2丁目開発特定目的会社」は6月18日、西区名駅2丁目で再開発予定の「名古屋市交通局旧那古野営業所」用地活用事業『「NAGOYA PRIME CENTRAL」PROJECTに着手し、概要を発表した。
名古屋市交通局(中区三の丸3)は、昨年12月より同社が所有する「旧那古野営業所」跡地再開発事業者コンペを行い、今年3月に事業者を東京建物に決定。同社をはじめとする3事業者は、プロジェクト名称を『「NAGOYA PRIME CENTRAL」PROJECT』に決定し、6月18日より着工した。
同プロジェクトの開発コンセプトは、「Encounter & Create(職・住・遊・憩いなどさまざまな要素が出会う街)」。当日の発表会見で東京建物の畑中誠社長は「好調な名古屋経済の中で、名駅エリアは再開発が進み商業やビジネスの中心地となりつつある。同プロジェクトでは、業務商業機能と都心住宅機能を融合させたツインタワーを建設し、名駅地区の新たなランドマークとなるようさらなる発展に貢献していきたい」と話し、オフィス、住宅、駐車場、店舗、市バス操車場を集積した複合施設を建設する予定だという。
建築計画では、延床面積83,700平方メートル内に、地上24階地下1階の「オフィスタワー」(延床面積49,800平方メートル)と、地上29階地下1階の分譲タワーマンション「レジデンスタワー」(高さ106メートル、延床面積18,400平方メートル、分譲戸数130戸)、地上8階地下1階の駐車場(収容代数317台、延床面積15,500平方メートル)などを建設する予定。敷地北側にはコミュニティースペースや遊歩道を、オフィスタワー前方には緑を多く取り入れたオープンスペースをそれぞれ設け、イベントなどを行うことができる広場として地域住民に開放するほか、両タワーの1階~2階にはレストランやカフェなど飲食店中心の店舗を誘致する予定。
竣工は2009年を予定している。