コーヒーショップ「KAKO(カコ)」を展開するかこ(名古屋市中村区名駅5)がプロデュースするコンビニ向け商品「名古屋・名駅 コーヒーショップ カコの珈琲」が7月17日より、全国のローソンで発売されている。
コーヒーショップ「KAKO」は、1972年に創業し「名古屋で初めて自家焙煎によるコーヒーを提供した店」として知られる地元の老舗珈琲店。現在、花車本店(中村区名駅5)をはじめ、三蔵店(中村区名駅南1)、納屋橋店(中村区名駅5)など名駅地区に3店舗を展開している。
同店で提供するコーヒーは、店主の土屋さんが毎日1粒ずつ豆を厳選する「ハンドピック」を施し、「コロンビア・スプレモ・ナリーニョ」「ブラジルサントスNo.2アララ18」「グァテマラ」「ゴロカ・ブルマン」4種類のコーヒー豆をブレンドしたもの。強めの苦みとコク・香り・酸味・甘味などが利いたオリジナルコーヒーは評判が高く、毎日店に訪れるファンも多いという。
商品を発売するきっかけについて、店主の土屋さんは「最初は、コンビニの担当者から企画の提案を受けた。初めての経験で不安もあったが、全国発売ということもあり、店を訪れたことがない人にもオリジナルコーヒーの味を楽しんでもらえれば、と発売を決めた」と話している。
当初は、オリジナルコーヒーに乳脂肪分4.3%のミルクをまぜた人気メニュー「アイスオーレ」を中心に、約10種類の試作品を作って商品化を検討していたが、熱処理を施す際に、ミルクが化学変化を起こし味が変わってしまうことや、類似品が多く他の商品との差別化が難しいことなどから「アイスオーレ」の商品化を断念。急きょ、コーヒーに濃厚な生クリームの入った定番メニュー「アイスウィンナーコーヒー」に企画を変更し、10回以上の試作を繰り返した後、完成した。商品開発開始から完成までには、約9カ月かかったという。
店主の土屋さんは「店で提供しているウインナーコーヒーと同じ味が再現できなくて、何度もやめようと思ったが、完成品は本物の特徴をよくとらえていて、良い品に出来上がったと思う」と話している。価格は180円。8月末ごろまで、全国のローソンで販売中。「KAKO」各店での販売は行わない。