タカシマヤで「向田邦子の世界展」-佐藤江梨子さんトークショーも

トークショーの様子。佐藤江梨子さん(写真中央)と向田邦子さんの妹・和子さん(写真右)

トークショーの様子。佐藤江梨子さん(写真中央)と向田邦子さんの妹・和子さん(写真右)

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 ジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市中村区名駅1)10階特設会場で、直木賞作家の故・向田邦子さんのライフスタイルや愛用品などを紹介する「向田邦子の世界展」が開催されている。

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 「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「あ・うん」「阿修羅のごとく」など、数多くの人気テレビドラマの脚本を手がけた向田さんは食に情熱を傾け、猫を愛し、スタイルのある暮らしを楽しむ生活の名人とも言われたが、1981年の飛行機事故で他界。その後も、新しい世代の女性を魅了している。

 同展では、向田さんが関心を抱いていた「ファッション」「食」「旅行」「音楽」をテーマに、数々の愛用品を紹介。洋服やアクセサリー、カメラ、レコード、絵画、書、食器類のほか、黒柳徹子さんや森光子さん、桃井かおりさん、岸田今日子さんなどが書いた手紙も展示する。

 直木賞受賞記念の懐中時計や同受賞式で着用したスーツ、放送文化賞の賞状と記念賞、直筆の原稿など、同展でしか見られない貴重な展示品も多い。同展の担当者は「向田さんの他界後、ほとんどの愛用品が手つかずでそのまま残されており、とても状態が良いものばかりを展示することができた」と話す。

 同店3階ローズパティオでは5月16日、向田さんのファンでもありその生き方に深く共鳴する佐藤江梨子さんのトークショーも行われ、200人以上の観客が集まった。

 佐藤さんは「普段は地味な服装をしていることが多いが、向田さんが質の良い洋服にこだわっていたことに影響を受け、喪服は高いものを購入した」とエピソードを披露。同展の感想については、「展示されている手紙を見ても分かるように、向田さんは本当に交友関係が広い人なのだと改めて思った」と話した。

 ショーの最後には、向田さんの妹・和子さんが「展示されている愛用品を見て、姉は良いものばかりをそろえていたと改めて知った」とあいさつした。

 開催時間は10時~20時(入場は19時30分まで)。入場料は、一般=800円、大学・高校生=600円、中学生以下=無料。今月26日まで。最終日のみ、開催時間は17時まで(入場は16時30分まで)。

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