ゲストハウス「音速(おとはや)別荘」(名古屋市中村区名駅南3、TEL 080-6969-6726)が1月、オープンした。大須から歩いて5分ほどの場所に位置する。名古屋でバックパッカーが利用するような格安ゲストハウスは珍しく、「多分、名古屋では初めて」とオーナーのマッハさん。
部屋数は10室。ドミトリー(相部屋)と個室があり、利用客によって使い分ける。手作り感のある内装は、古いビルをマッハさんが壁を塗ったり、ベッドを組み立てたりして手を加え、「沖縄のゲストハウスをイメージし、旅人が快適に過ごせる空間にした」(同)という。中には琉球畳を使用した和室も。
オープンの経緯について、マッハさんは「以前沖縄を旅したとき、『ゲストハウス』での情報が役立ったうえ、単純に旅人との交流が楽しかった。名古屋にも、旅人同士のコミュニケーションがとれるようなゲストハウスを作りたかった」と話す。
個々の部屋にはテレビを置いてない。「ゲストハウスはアットホームな雰囲気。『ゆんたく場』(共用スペース)でたくさんの人と話をして旅をもっと楽しんでもらえれば」とマッハさんは思いを込める。
オープンして1カ月がたち、北海道から九州まで全国各地から宿泊客が訪れている。中には安い宿を求めて来る外国人の姿も。「女性客が多いので、1人旅の女性でも安心して泊れるのでは」(同)。
現在も改装中の同施設は、今後も新たな共有スペースや宿泊部屋を増設する。2月末に、「利用客に毎日楽しんでもらえるよう」バーの設置を予定するほか、ライブスペースも計画中。「作家とコラボレーションして個展やワークシショップなど随時行っていく予定。旅人同士、旅人と地元の人とのコミュニケーションスペースにしていきたい」とマッハさん。
自身の経験を振り返り、「旅人には、人生を超越している人、ものに執着していない人など、人生感の面白い人が多くいる。地元の人もここに来て話をするだけでも楽しいし、今までの価値観が変わるようなこともあるかも」という。
チェックイン=14時~22時、チェックアウト=12時~13時(共に応相談)。料金は、個室(1泊)=3,000~3,500円、ドミトリー(1人1泊)=2,000円。長期滞在割引有り。