日本シリーズで千葉ロッテマリーンズが日本一を決めた翌日の11月8日、ジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市中村区名駅1)は中日ドラゴンズの活躍をたたえ、マスコットキャラクターの「ドアラ」「シャオロン」「パオロン」が来店しドアラの焼印入りオリジナル千なりを無料配布した。
名古屋の老舗和菓子店「両口屋是清」が手掛けた千なりには、「夢と感動をありがとう!」というメッセージとドアラの顔をプリント。配布個数は1,000個。
当日は朝8時くらいから人が徐々に集まり始め、配布開始時間の10時には中日ドラゴンズファン、地元の人らが詰めかけ約600人の行列ができた。開店のチャイムが鳴るとタカシマヤのスタッフとともに一人ひとりに握手しながらプレゼントするドアラ。作りたての千なりを受け取った人たちは「あったかい」「かわいい」などと笑顔をみせていた。
急がしそうに配布するドアラに来店客は、「ご苦労さま」「(日本シリーズドアラも)頑張ったなー」などねぎらいの言葉をかけるも、しばらくたつと配布に飽きて時折棒立ちするドアラ。そんなシリーズが終わっても忙しいドアラを見てシャオロンが助っ人として参上。10時20分には整理券配布終了、ドアラも奮起し最後の1人まで千なりを配った。
訪れた人たちは、「ドアラと握手してうれしかった。残念だったが感動した」(女性の親子連れ)、「来年こそリーグ制覇、日本一の夢を成し遂げてほしい」(30代男性サラリーマン)、「感動をいっぱいくれた。家族全員がドラゴンズファン。千なりは子どもへの土産に」(30代主婦)など、日本一は逃したものの、連日熱戦を繰り広げたドラゴンズに向けてエールを送る人が多くみられた。
下関から応援に駆け付けた夫婦は千なり片手に「シリーズ史上最長の6戦目を観戦し、いい思い出になった。若い選手を育てて来年も頑張ってほしい」と来年に夢をつなげた。