「学生が心を込めて作った手作りのパン、ケーキはいかがですかー」――名鉄名古屋駅のスイーツ専門店「Sweets Lovers(スイーツ ラバーズ)」で現在、「名古屋コミュニケーションアート専門学校」(中区栄3)製菓・製パン科の学生が商品をアピールしている。
中央改札口(出口)にあり、1~2週間で店が入れ替わり出店する同店に今月21日まで、同校が昨年に続き出店している。出店は、商品コンセプトや原価計算など仕事と同じ工程をトータルで経験する同校の授業「企業プロジェクト」の一環。商品内容の企画、製造、販売も手がける。
商品は、授業で習ったものや作ってみたいと思っていたパン10種類と、内容や見せ方などを工夫したスイーツなど9種類。「朝イチで作ったスイーツとパン4種類が開店時に並び、15時くらいにパン6種類を追加する。お昼までに売り切れる商品も多い」と、同校卒業生で製菓アシスタントも務める教務部の後藤さん。
主な商品は、「生徒一押し」の「ベイクドチーズケーキ」(ホール=900円)、「パイシュー」(200円)、洋ナシのタルト「タルトポワール」(250円)、「クロワッサン」(100円)、「食パン」(350円)など。
将来は自分の作ったケーキとコーヒーを扱う店を出すことを目指す2年生の伊藤寛人さんは「販売してお客さまとコミュニケーションするという学校ではできない経験。大量生産の経験、チームワークの大切さも学べた」と話す。「『来年も出店するの?』とお客さまからの期待もうれしい」とも。
営業時間は11時30分~21時(土曜・日曜・祝日は19時30分まで)。