「さよなら人類」で大ヒットを記録したバンド「たま」を追った映画「たまの映画」が来年1月1日から、名駅西口の映画館「シネマスコーレ」(名古屋市中村区椿町1、TEL 052-452-6036)で上映される。
同作品は、たまの元メンバーの石川浩司さん、滝本晃司さん、知久寿焼さんの日々を追ったドキュメンタリー作品で、都内の劇場では満員が続出したという。監督は現在注目されている新人監督・今泉力哉さんで。
「たまは、もともと知人でもファンでもなく、『さよなら人類』やランニング姿という印象しかなかった」と振り返る今泉さん。ライブを見て行くうちに興味が沸き始めたという。注目されていた1990年のバブル絶頂期から20年がたった2010年の現在、音楽を取り巻く環境も大きく変わったが、バンドの元メンバーたちは自分の音楽を奏で続け、自分の道をゆっくり歩き続けているという。「大きな会社に入れば安心、お金があれば幸せなどといった、ぶっ壊れた考えの現代の中で、たまの生き方は一つの幸せだと思い、そこに着目した」(今泉さん)。肩に力の入らないスタイルが魅力的に映ったという。
同作品について、シネマスコーレの坪井さんは「たまに興味がある方、ファンの方はもちろん必見の作品だが、世代ではない人が見てもとても共感できる作品。ぜひ期待してご覧いただければ。ちょっと人生の意味が変わると思う」。
料金は1,700円(前売り1.500円)。1月21日まで。