愛知ゆかりの戦国武将の妻・娘などで構成され、愛知県の「武将観光」をPRすることを目的に結成された「あいち戦国姫隊」が8月5日、「名古屋城宵まつり」でデビュー演舞を行った。
信長・秀吉・家康の三英傑を始めとする戦国武将ゆかりの城、史跡、博物館などの観光資源を生かした「武将観光」を推進する愛知県。「あいち戦国姫隊」は、国の緊急雇用創出事業臨時特例交付金を利用して、フリーの人たちを対象にした一般公募により結成された。今後、県内外で活動をするとともに市町村の武将観光スポットなどにも赴きPRしていく予定。
愛知ゆかりの戦国武将の妻・娘などで構成する姫隊。織田信長の妹で戦国一の美女とされる「市」、前田利家の正室「まつ」、信長の側室「吉乃(きつの)」、豊臣秀吉の正室「おね」、市の娘で浅井三姉妹の三女「江」、家康の生母「於大(おだい)」の6姫で構成する。
お披露目会を行った名古屋城宵まつりの初日、会場となる二の丸イベントステージ前には多くの人たちが詰めかけた。名古屋城を背にあでやかな衣装に身を包んだ姫隊が緊張の面持ちで登場。タップダンス、歌、舞、なぎなたを使った太刀、寸劇を交えたパフォーマンスを披露した。戦国時代を生き抜いた姫たちの紹介や逸話を盛り込んだ寸劇は観客たちの笑いなども誘い会場を盛り上げた。
演舞の後、ステージで「名古屋おもてなし武将隊」の織田信長さん、豊臣秀吉さん、徳川家康さん、陣がさ隊2人と共演。400年ぶりに会う妻や妹たちと楽しいトークを繰り広げた。初演舞の感想を問われると、「おね」さんは「トラブルはあったが無事に最後までできて良かった」と安心した様子を見せた。2009年11月の結成以来、名古屋城を拠点に先に全国各地で名古屋をPRしてきた武将隊。今後の姫隊の活動に織田信長さんが「こんだけいっぱいの人が見てくれとる。感謝の気持ちを忘れずにまっすぐに突き進め」とエールを送ると姫たちも活躍を誓い、会場から拍手と歓声が沸き起こった。