東急ハンズ名古屋店(名古屋市中村区名駅1、TEL 052-566-0109)9階の家具コーナーで現在、「思いもよらない方法で開く」仕掛け箱の特集「からくり箱と秘密箱」が開催されている。
「秘密箱」は内部や表面に仕掛けを施した容器で、順序どおりにパーツをスライドさせ仕掛けを解いてくなど、一定の操作を行わないと開かないように作られている。箱根の伝統工芸「寄木細工」の装飾が使われ、その歴史は江戸末期から始まるもの。細かい木のパーツを組み合わせて作る幾何学模様のような柄は装飾と同時に、木材のつなぎ目を分かりづらくしている。また、全面に柄が施されているため天地も分かりづらく、まさに「秘密」。店頭には開け方を記したシートを設置しているが、開けるのが難しい。
店頭では19種類を展示販売。初心者向けの「秘密箱4回仕掛け」(2,200円)、簡単そうに見えて一手目が見つけづらいという「三角秘密箱7回仕掛け」(5,250円)、27回も操作を行わないと開かない上級者向けの「秘密箱27回仕掛け」(6,500円)、全て色の違う天然木を使い富士山のある風景が描かれた「秘密箱7回仕掛け『富士山と椿』」(4,700円)など。
「からくり箱」は、箱根の秘密箱の技法を学んだ職人が1981年に作成を始めたもの。秘密箱と比べると、開け方の操作の種類が幅広くデザインも豊富。本物の卵のように殻をたたいて割るような操作をする「タマゴ」(10,500円)は、中にヒヨコを忍ばせるユーモアも。「しょうゆはネタに付ける」など寿司の正しい食べ方や持ち方を行うと開く、下駄に乗せたすしをモチーフにした「すし」(25,200円)、「フルーツケーキ」「チョコレートケーキ」「チーズケーキ」「マーブルケーキ」(以上3,150円)はケーキの形をしたからくり箱でそれぞれ開け方が異なる。
店頭では「秘密箱」「からくり箱」を開けようと試みる来店客でにぎわっている。「手順を踏んでいくと開くという仕掛けが面白い。こんなに評判を集めるとは、予想外だった(笑)」と企画を担当した9階フロアの脇田さん。1日平均7万円を売り上げているという。
営業時間は10時~20時。9月28日まで。