名古屋や東海地区の文化・歴史などをテーマにドキュメンタリー映画の製作を手掛ける「名古屋活動写真」の作品上映会が9月28日、中村生涯学習センター(名古屋市中村区鳥居通3)などで行われる。
今回は2作品を上映(日程、会場は別)。「名古屋活動写真 開府四〇〇年 名古屋の山車(だし)祭」は、名古屋開府400年を迎えた2010年に、10年ぶりに行われた大規模な山車祭をテーマにした作品。「名古屋開府400年祭 大山車祭」のほか、「若宮まつり」「徳川園山車揃え」「名古屋まつり」などを撮影・取材し、名古屋の山車にスポットを当てた。大規模な祭りを中心に、1933(昭和8)年の映像、祭りの準備、からくり人形師の仕事などを1年間取材。「宝物となるこの1年の時空間を映像という物質にして後世に残したい。そんな思いで製作した作品」と話すのは、名古屋活動写真代表で監督の森零さん。今月15日=守山生涯学習センター、28日=中村生涯学習センター(両会場とも上映は14時30分~)。
「七間町橋弁慶車 おはやしの復活」は、400年前から続く名古屋の祭「東照宮祭」で使われていた「おはやし」が50年ぶりに復活し、そのプロセスを収めたドキュメンタリー作品。戦争や時代の流れなどで自然消滅し、記録もなくこれまで忘れられていた「おはやし」だったが、記憶を基に再現していった。併せて、100年前の山車の写真をカラーに復元した写真パネル展も開催。今月15日=天白生涯学習センター、28日=昭和生涯学習センター(両会場とも上映は10時30分~)。
10月以降も上映会を予定する。スケジュールなどはホームページで確認できる。入場無料。