ノリタケの森ギャラリー(名古屋市西区則武新町3、TEL 052-562-9811)第二展示室で7月2日~7日、名古屋出身の陶芸家・中村公之さんの作品展「想ウ壺(おもうつぼ)」が開催される。
中村さんは、1991年に多摩美術大学絵画科油画専攻陶芸クラスを卒業。その後、同大学陶芸科に研究生として在籍、さらにイタリアのファエンツア国立陶芸学校で陶芸を学んだ。1997年に帰国後は、内海(愛知県知多郡南知多町)で制作活動を始めた。
現在は、名古屋市内のアトリエで制作活動を行う傍ら、南山中学高等学校男子部の美術講師も行っている。中村さんの窯名は、「無盡窯(むじんがま)」。薬師寺の前管主長老・安田暎胤師より命名され、意味は「尽きることがない窯」という。
同展では、円柱や縄文土器、団子のような形など、さまざまな形の「つぼ」を10点余り展示。中には、直径約58センチ、高さ約48センチのものもあり、「他にも大きなつぼが並ぶ」と中村さん。
作品には、瀬戸や信楽で採れた土や中村さんがブレンドした土を使うほか、オリジナルの上薬3種類と、白や緑、赤などに発色する6種類の化粧土を使う。
「期間中は在廊しているので、会場でお待ちしている。気軽に話し掛けてもらえれば」(中村さん)と来場を呼び掛ける。
開館時間は10時~18時(最終日は16時まで)。入場無料。