名古屋の中心を走る運河「堀川」とそのかいわいを舞台に10月26日・27日、イベント「ウォーターマジックフェスティバル」が開催される。
「堀川の役目を明確化して再生していきたい」という考えを基に始まった企画。今回で11回目。「堀川は、名古屋城築城のための資財をはじめ、その後は生活物資の運搬を目的にした水路として活用されてきたが、時代とともに役目は終わり水質も悪くなっていった」と同イベント実行委員の丹坂さん。近年では水質改善を目的にした検査や清掃活動などがなされるほか、水辺の遊歩道、広場の整備などが行われ、川に親しむ環境整備も進んでいる。
「史実に埋もれている堀川の潜在的な可能性を引き出すプロジェクト」という同イベント。「ただきれいにするのも良いが、堀川の役目を見いだして市民にもう一度に大切にされる川にしていきたい。堀川を掘った福島正則が苦労して掘った川でもある」
26日は、堀川の両側で行われる各イベントをゴンドラで行き来できる「ゴンドラがつなぐ納屋橋マーケット」を企画。ナイトマーケット「なやばし夜イチ」(17時~21時、24日・25日も開催)、青空マーケット「堀川ナヤマルシェ」(11時~20時、27日も開催)、絵付け体験「楽焼」(10時~16時、雨天中止)、「ヤマハピアノ&エレクトーンonステージ」(11時~、14時~、雨天中止)などが行われる。乗り場は、「納屋橋のりば(ピア納屋橋)」「錦橋のりば」の2カ所。「ゴンドラ乗船」の運行時間は11時~16時(ピア納屋橋~錦橋のりば、大人=500円)
川沿いの「旧加藤商会ビル」西側の壁面に「納屋橋プロジェクションマッピング」も行う。古くからの歴史あるシーンを早回ししたような映像で、歴史・文化、未来を占う内容。開催は、26日19時30分~、19時50分~、20時10分~。
「本丸御殿を全体公開する2018年には、名古屋城と納屋橋を、土日だけでも船で行き来できるようにしたい。本丸御殿だけ見に行くのではなく、堀川の存在や役割を知ってもらい、名古屋という街全体を知ってもらうきっかけになれば」と期待を寄せる。
イベントの詳細や雨天時の情報は、ホームページやフェイスブックで公開していく。