ノリタケの森(名古屋市西区則武新町3)で5月3日に開催された「鯉(こい)のぼりの写生大会」の表彰式が同6日に行われた。
現在、同園内の煙突ひろばにある6本の煙突モニュメントの間には、約50匹のこいのぼりが泳ぐ姿を見ることができる。「毎年恒例」ともなった「森の鯉のぼり」は今年で12回目。
写生大会には3~11歳の100人が参加し、98点の作品が提出された。当日の様子について担当の中井さんは、「少し風は強かったが、天気も良くて、あっという間に参加定員に達した。今回で3回目の写生大会も定着してきて、常連さんもみえる」と話す。
受賞者の選考基準は、「一生懸命描いたことが伝わるもので、子どもらしく元気があり、何か1つ『いいね』と光るものがある作品を選んだ。赤レンガ棟やルーセントタワーを背景に、自分と家族を描く子もいて、憩いの場やみんなの広場と思ってもらえるようになったことを実感した」と中井さん。
表彰式は、当日行われていたイベント「森のファミリーフェスティバル」のステージで行われ、受賞者やその家族をはじめ、多くの来場者でにぎわった。「ノリタケの森賞」を受賞したにしかわなおきくん(6)は「橋を渡っている人とこいのぼりを描いた。絵を描くのが好き」と笑顔を見せた。
ノリタケの森の鈴木社長は「それぞれのモチーフで、感情を込めて描かれた作品は、個性豊かでとらえ方もさまざまだった」と総評。たくさんの来場者でにぎわう園内を見渡し、「ノリタケの森は、だんだんと自然に親しまれる場所になってきたと思う。名古屋の人が自信を持って遠方の方をお連れしてほしい。一日ゆっくり楽しんでもらえれば」とも。
50匹のこいのぼりは引き続き6月1日まで泳ぐ。昨年の来場者から「もう終わっちゃったの?」との声もあり、期間を延長した。「夏草のツタが絡まって緑鮮やかな煙突モニュメントとこいのぼりは今が見頃。まだまだ楽しめる」(中井さん)と来場を呼び掛ける。
開園時間は9時~19時。園内施設は10時~17時(ショップは18時まで)。