名駅に4月、男性ビジネスマン専門カウンセリングルーム「戦士の休息」(名古屋市中村区名駅4、TEL 052-446-5085)がオープンした。経営は、あいち熊木心理研究所(日進市)。
本院の「あいち熊木クリニック」(日進市)を訪れる患者は女性7割、男性3割。「女性は軽症の方が多く治療も素直に受け入れる。男性3割は概ね重症の方が多く、こうなる前にもっと早く何とかならなかったのかと思うことが多い」と話すのは、同研究所代表で同クリニック院長の熊木徹夫さん。「3割が少ないのではなく、男性は精神科・心療内科や悩みを人に言うのに抵抗があるなどの理由で、やっと相談に来たころには重症になっていることが多い」という経験から、仕事のついでや合間に気軽に相談できる同施設を、ビジネス街である名駅に開設したという。「日本は黙々と働く風土があり、先進国の中でも労働時間が長い。まだまだ潜在的に苦しんでいるのでは」とも。「とりあえずは、お気軽にお電話を」と呼び掛ける。
カリン、クワ、ケヤキ、クリなどの天然木をふんだんに使った室内には、個室のカウンセリングルーム18室を用意。各部屋には、「うぐいすの巣」「つばめの巣」「かわせみの巣」など鳥の巣に見立てた名前を付け、「羽を休める場所であってほしい」との思いを込める。
「もてなしの心」と「一期一会」を体現できるのではという考えから、茶道精神をモチーフにしている。カウンセリングルームは茶室に見立て、広さは1坪(2畳分)。「過不足のない空間で、茶室に主人が客人を迎える『もてなしの心』や、茶道の『一期一会』を体現できるのでは」と熊木さん。
「ギャンブル依存症研究所」も併設。ギャンブル依存症の患者はビジネスマンの率が高いという。仕事でのストレスを抱えギャンブルや酒に依存してしまうことが多い。そのほか、就職活動生を対象としたカウンセリングも新しい試みとして取り組む。「これから社会で活躍していく若い人たちが就職活動の時点で疲れている。これからビジネスマンになる彼らもサポートしていきたい」とも。
料金は、心理カウンセラーのカウンセリング=30分5,600円(税別)、臨床心理士のカウンセリング=30分7,000円(同)。営業時間は、平日=12時30分~20時30分、土曜・日曜=9時30分~17時30分。水曜定休。