名鉄百貨店本店(名古屋市中村区名駅1)前の「ナナちゃん」人形が現在、ピンク色の甲冑(かっちゅう)を身に着けている。
同百貨店が名古屋モード学園(名駅4)と共同で進める産学連携プロジェクトの一環。
同校でファッションデザインを学ぶ学生が、受験生応援をテーマに「ナナちゃん」人形の衣装をデザイン。校内コンペの最優秀賞作品を基に製作した。
同作品を手掛けた、ファッションデザイン学科3年の太田美咲さんのテーマは「立ち向かえ受験生!決意強く『甲冑ナナちゃん』」。甲冑をモチーフにした衣装は、テーマカラーのピンク色をはじめ、カラフルな蛍光塗料を使い手書きで仕上げた。胸元にはサクラのマーク、裾部分には「合格」の文字をデザインした。
太田さんは「強い決意で受験へ立ち向かう受験生の姿を、戦いに挑む武士に照らし合せて表現した。サクラのように美しく輝くネオンカラーの甲冑スタイルで受験生を応援したい。受験はいろいろと弱気になることがあるかもしれないが、ぜひこのナナちゃんを見て勇気を持ってもらいたい」とエールを送る。
衣装は約20人の生徒が約1カ月掛けて製作。担当した生徒たちは、身長6メートル10センチのナナちゃんに対しサイズ感がつかめず型紙を引くのに苦労したという。徒たちは「普通の洋服の場合はサンプルを作ってサイズ調整できるが、ナナちゃんの着せ付けはぶっつけ本番のため心配だった。無事取り付けができ感動した」と振り返る。
「甲冑ナナちゃん」展示は1月31日まで。