菊井町にクラフトビールのボトルショップ「Used like new beer」(名古屋市西区菊井2、TEL 052-756-3308)がオープンしてまもなく2カ月がたつ。
主に国内の小さなブルワリーのクラフトビールを集めたという同店。オーナーで店長の森田純矢さんが生産者と直接会うなどコミュニケーションを取って仕入れる。「造っている人の個性が味に表れる。小さくても頑張っているブルワリーを応援したい」と森田さん。
民家を改装した店舗の1階はクラフトビールを入れた冷蔵ショーケースを備え立ち飲みもできる販売フロア、できるだけ古く良いものを生かしたという2階はテーブル3卓6席を置く客席とした。
森田さんはクラフトビールとハンバーガーがメインの店「BEER PUB BRICK LANE(ビアパブ ブリックレーン)」(中区)も手掛ける。アメリカのクラフトビール2種類を輸入したこと機にたるの保管場所を探していたところ民家だった同物件に出合い、「Used like new beer」の出店にこぎ着けた。現在は妻と友人と3人で運営している。
生産者と一緒に「どんな味わいが良いか」を考えて開発に携わったこともあるという。「お客さんの反応をブルワリーにフィードバックしている。役立ててもらい、日本のクラフトビールに成長につなげたい」とも。
扱う商品は約50種類。生産量が少ないほか、ローカルな商品のため日によりラインアップは異なる。屋久島のかんきつを使った「Catch the Beer」(850円、鹿児島県屋久島)、自然の中に漂う酵母で2次発酵させる「SONGBIRD」(千葉県木更津市、800円)は「土地の香りを感じさせる」という。「KAMIKATZ(カミカツ)」(900円、徳島)は麦芽かすを肥料やパンやグラノーラなどの材料にするなど完全に活用するまでをビール造りとしている。なかなか入手できないという「YOROCCO BEER(ヨロッコビール)」(2,200円、神奈川県逗子)も。持ち帰りの場合は100円引きで販売する。「店内で飲んで帰ってもらうのはもちろん、ふらっと立ち寄って買って帰ることもできる」と森田さん。
手作りのサンドイッチ(各600円)も販売する。常時約3種類で、バジルチキン、BLT、生ハムチーズなどで、週末はフルーツサンドも販売。ソフトドリンクはコーラや炭酸水、果汁100%のリンゴ、パインなどのフルーツジュース(以上400円)、アイスクリームや牛乳、ホイップクリームで作った「ミルクシェイク」(バニラ・イチゴ・チョコ、各550円)を用意する。サンドイッチにポテトフライとドリンクが付くセットメニュー(サンドイッチ1個=800円、2個=1,200円、150円増しでドリンクをミルクシェイクに変更)も提供する。
「この地域のおじさん、おばさんがたまにでも立ち寄ってもらい、クラフトビールをおしゃれに飲んでいるシーンが生まれたら」と期待を込める。
営業時間は12時~19時。火曜定休。