名古屋城(名古屋市中区本丸1)二之丸東庭園で5月26日、「名古屋おもてなし武将隊」が新メンバーの「お披露目式」を行った。
名古屋の観光PR活動を目的に、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら有名戦国武将6人と、陣笠(じんがさ)隊4人で2009年に結成した同隊。名古屋城内で「おもてなし」と呼ばれる観光案内や写真撮影、演武を行うほか、イベント、メディアに出演して名古屋の魅力を伝えている。
3月の出立式で前田利家と陣笠隊・一之助が卒業。この日のお披露目式から新たな利家と陣笠隊・太助(たすけ)が加わり、新メンバー10人でのおもてなしとなった。「徳川家康と服部半蔵忍者隊」の演武の後、10人が観客の前に登場。演武「長篠の戦い」を披露した。
演武後、新メンバー2人が観客にあいさつ。太助は「拙者(せっしゃ)は名前の通り、武将の皆さまをお助けするために現世によみがえった。お役に立てるよう日々精進いたしまする」と自己紹介。利家は「再び天よりよみがえって参った前田利家じゃ!名古屋おもてなし武将隊で信長様と共に、戦(いくさ)働きしていくでな。皆、よろしゅう頼む!」と観客を見渡した。信長は「この10人で名古屋を世界一の観光都市とすべく、戦い続けて参る。そのためには、お主らの応援が何より不可欠じゃ」と呼び掛け、観客と共に勝どきを上げた。
お披露目式を終え、利家は「一番槍(やり)の勢いが利家の魅力。先陣を切っていく勢いのある姿を、皆に見せていけたら。名古屋城はじめ、さまざまな名古屋の魅力を伝えていきたい」と話す。太助は「今日は大勢の人の前に立ち、心がきゅっとなった。拙者は猟師で、自然の中で育った。伸び伸びとした動きや表情を見せていきたい」と笑顔。最後に信長は「2人のお披露目にこんなにも多くの人が集まってくれて、武将隊が名古屋の文化になりつつあるという手応えを感じる。武将隊は来年、10周年を迎える。さらに日々を重ねられるよう、これからも名古屋のために鍛錬し、まい進していきたい」と意気込んだ。
最後に武将隊は、観客全員をハイタッチで送り出した。