那古野・四間道の和食料理店「懐韻(なつね)」(名古屋市西区那古野1)で8月29日から、アーティスト北村尚子さんの展覧会「サンキュー、感謝のうたげ」が開催される。
北村さんは名古屋在住のアーティスト。1994年より栄の「ハートフィールドギャラリー」(中区栄5)を拠点に創作活動を始め、2010年代はイギリスの作家ルイス・キャロルの童話をモチーフにした作品制作や、ライブペインティングなどを行っている。
今回の展示では、季節の節目での五穀豊穣(ほうじょう)、長寿祈願への感謝を込めた祝いの行事「重陽(ちょうよう)の節句」にちなみ、「感謝と菊」をテーマにした作品が並ぶ。展覧会のコーディネートはハートフィールドギャラリー。
北村さんは「蔵の2階に展示した『サンキュー』は段ボールで作った縦1メートル、横4メートルの作品。言葉の持つ力をダイレクトに表現したいと思った作品なので、目に飛び込んだ文字が刺激となり、2階に上がった来場者の口からサンキューという言葉が自然に出てくるとうれしい」と話す。
9月1日・2日には「乳がん体験者の会PiF」代表の木全裕子さんによるランチタイムトーク「人生はいつからでも変えられる」(3,900円、要予約)を開催。乳がんになって大きく変わった人生と、人との出会い、感謝の気持ちから始まった会の活動について語る。
懐韻は、江戸時代から残る築150年の蔵を改装した和食店。食材や器にこだわった月替わりのコース料理「昼膳」「夜膳」や、出張料理、弁当などを提供している。
北村さんは「アートとおいしい料理で非日常を味わっていただけたら」と呼び掛ける。
作品のみ鑑賞する場合は、14時~17時。入場無料。食事は、昼の部=11時30分~14時、夜の部=17時30分~22時。月曜・火曜定休。9月9日まで。