「名古屋おもてなし武将隊」が現在、緊急事態宣言を受けツイッターライブやショールームなどオンライン活動を強化している。
名古屋の観光PR活動を目的に、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら戦国武将6人と、陣笠(じんがさ)隊4人で2009(平成21)年に結成した同隊。名古屋城(名古屋市中区本丸1)で来場者の出迎えや観光案内、演武の披露など「おもてなし」活動を行うほか、イベントやメディアに出演する。
現在、名古屋城は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため施設全体が閉鎖中。名古屋城での同隊の活動も休止の状態が続いている。
ツイッターライブは、「密」を避けるため4月18日から1人ずつの配信に変更。同月20日にはツイッターライブの名称を、ツイッターを通じて投票(4択)で決めた「毎日武将隊」とし、織田信長さんが発表した。毎日、同隊メンバーの「誰か」が生配信を行うもので、問答(クイズ)や講義などそれぞれが企画した内容になっている。
このほか、仮想ライブ空間「ショールーム」で「戦国お悩み相談室」、ユーチューブで「前田慶次の戦国時代チャンネル」、武将隊の公式ユーチューブチャンネルで信長さんが街を歩いて紹介する「ハロー戦国武将~のぶさんぽ~」など、オンラインツールを活用し、活動している。今月10日に行われた新メンバー(豊臣秀吉さん、陣笠隊のそうべいさん)のお披露目会もツイッター生配信で行った。
信長さんはこの状況について「現世にては多種多様の困難を乗り切れる術(すべ)がある故、悲観せず己が為(な)すべきことを為せ。我らは戦乱の世を生き抜いた先人、我らの知恵、魂に触れられば必ずや己の魂が奮い立つであろう」と話す。
秀吉さんは「わしは久しく皆と会っとらんで、早う会いたい。温泉に足を運んで、疲れを癒やしたい。皆と酒を飲んでひと騒ぎしたい。したいことばかりじゃろう。息抜きにわしらの『ついったーらいぶ』やら『しょーるーむ』を見てちょ」と呼び掛ける。
家康さんは「今、人は命の大切さと向き合っておろう。儂(わし)、徳川家康も戦国の世よりこれを考え、天下太平を戦いの果てに皆で手にした。現世によみがえり、新たなる難局を迎えておるが、はやり病に負けず皆と共に力を合わせ健やかなる命を守りたい一心。収束の暁には、名古屋城にて皆々を和やかに迎えたい所存である」とコメントを寄せた。