「武将観光」のPRを目的に活動する「あいち戦国姫隊」が8月5日、結成9周年を迎え、10年目に入った。
「あいち戦国姫隊」は愛知県が2011(平成23)年8月に結成。メンバーは、愛知県にゆかりのある、織田信長の妹「市(いち)」、信長の室「吉乃(きつの)」 、豊臣秀吉の妻「おね」、徳川家康の生母「於大(おだい)」、市の娘で浅井3姉妹の3女「江(ごう)」、前田利家の妻「まつ」の6人。今回の9周年を機に「まつ」が新メンバーと交代するほか、空席だった「おね」が3年ぶりに復活し、フルメンバーがそろった。
同日、ツイッターを通じてライブ配信形式のお披露目をし、新しく入った姫が「舞」と「殺陣」も披露。「姫隊」援軍(ファン)累計4000人が視聴した。6姫が恒例の「口上」を披露すると援軍から「おかえりなさい!」「華やか~」などのメッセージが寄せられ、同隊の新たな門出を見守った。
同隊のプロデューサーで日本舞踊西川流四世家元の西川千雅さんは「久しぶりにフルメンバーで活動できることをうれしく思う。簡単に人と触れ合えない今の世の中だが、オンライン配信などを活用して愛知県の歴史のロマンを広く伝えて行きたい。お披露目もたくさんの人に視聴いただき、今の姫隊へのファンからの期待をひしひしと感じた」と話す。
リーダーのお市の方さんは「戦国時代に活躍した武将たちの裏には、いつも優しく、時には強く、時にはたくましく生き抜いたおなごたちの支えがあった。はやり病に沈みがちな今だからこそ、そんな姫の生き様をお伝えすることで、人々の心を明るく照らして参りたい。また、愛知・名古屋の魅力を伝えていくことで、平和な日常の大切さを思い、今を生きる励みにしてもらいたい」と言う。
当面、コロナの影響でイベント実施がなく参加の機会が少ないが、これまで通り名古屋城「金シャチ横丁」でそれぞれ来訪客へのおもてなしを行っていく。