「女性のための防災袋」や食品などを販売する「防災フェア」が現在、名鉄百貨店本店(名古屋市中村区名駅1)で開催されている。
レトルトスープやケーキの缶詰など長期保存食を特集したコーナー
「女性のための防災袋」は女性防災士が実際に阪神淡路大震災で経験した「被災中の困り事」を基に、女性目線で選んだ全62品を専用リュックサックに詰めたもの。中身は、多機能防災ラジオライト、ランタン、3食分の非常食、簡易トイレ、エアーベッド、防水・防風用のアルミシートなど基本的なものから、女性ならではのグッズでヘアブラシやヘアゴム、水のいらないシャンプー、防災ブザー、衛生商品など。リュック色は「さくら」「よもぎ」「そら」の3種類。価格は1万7,600円で売れ始めていて好評だという。名鉄百貨店広報担当者は「両手の空くリュックが安全。防災ブザーは声の小さな女性が助けを呼ぶ際に使える」と話す。
売り場にはA4サイズの箱にまとめた非常用のセットも用意する。非常トレー・非常食・アルミシートなど小物を合わせた持ち出しセット(5,500円)、10年保証の凝固剤と蓄便袋各50個をセットしたトイレセット(4,675円)、包帯・サージカルテープ・カット綿などの救急セット(5,775円)、非常用毛布・エアーベッド・エアー枕・アイマスクなどの寝具セット(7,480円)の4種類は本館1階で販売。防災アドバイザー監修で帰宅支援のためのグッズを詰め合わせた「職場に置いておきたい『ひなん箱』」(2,200円、15セット限定)はメンズ館1階で販売する。
メンズ館1階食品売り場では、缶詰やレトルト食品など長期保存食約80点を特集したコーナーを展開。缶詰や保存食を非常時に備え少し多めに買っておいて日常でも使い、使った分を買い足していく「ローリングストック」を提案する。野菜スープ・カレー・まぜご飯・しょうが焼き・さばみそ煮などのレトルトのほか、パウンドケーキの缶詰などが並ぶ。「おいしさのほか栄養面でも選べる。被災中に実際に『甘いものがほしい』という声が多かったと聞く。缶詰でもできるだけ新しいものをストックしておけるようローリングストックをお勧めする」(同)。
営業時間は10時~20時。9月1日まで。