新型コロナウイルスの影響で開催が遅れていた女子サッカー「プレナスチャレンジリーグ」が8月22日、開幕した。「NGUラブリッジ名古屋」(以下、ラブリッジ)はホーム・名古屋市港サッカー場で「ノルディーア北海道」(以下、ノルディーア)と対戦。1対0で勝利を収め、開幕戦を白星で飾った。
ラブリッジは序盤からボールを握り、最終ラインからパスをつないで攻撃を組み立ようと試みる。しかし開幕戦の緊張や久しぶりの公式戦ということも影響してか、ノルディーアのハイプレッシャーにミスを誘発され、ビルドアップの途中でボールを失い、なかなかリズムを作りきれない。両者決め手を欠き、スコアレスのまま前半を終える。
均衡を破ったのは、ラブリッジキャプテンの高島瑠里子選手だった。64分、市原理奈選手の右サイドからクロスを、相手DFの背後を突いてゴール前に走り込んだ左サイドの高島選手がヘディングでたたき込み、先制点を奪う。その後はノルディーアの猛攻をしのぎ切り、ラブリッジが1対0で逃げ切った。
試合後高島選手は「練習や練習試合で『逆サイドの入りをしっかりしていこう』と監督からも言われていたので、ずっと狙っていた。市原さんが(クロスを)上げてくれると思っていたので、気持ちで決めた。自分の中で開幕戦に勝利することを一つの目標に掲げていたので、本当にうれしい」と満面の笑顔で決勝点を振り返った。
ラブリッジの磯村健監督は「開幕戦でキャプテンがあれだけ頑張ってくれたのは好材料。内容が良いとは決して言えないが、勝ったことに価値がある。毎試合毎試合成長して、最終的にいい内容で勝ったと言えるように、自分たちを信じてやっていきたい」と決意を新たにする。
開幕戦は新型コロナの影響によりリモートマッチ(無観客)で行われた。高島選手は「OG選手や会社の方、家族など、今は遠く離れている人からも『見るね』という連絡をたくさん頂いた。(スタジアムに)観客はいないが、ネット配信で見てくださる人は多いなというのは試合前から感じていたし、リモートマッチ(ネット配信)だからこそ広がる部分もあると思うので、本当に勝てて良かった」とファン・サポーターの後押しを感じていたと話す。
次節は8月29日、名古屋市港サッカー場で「静岡SSUアスレジーナ」と対戦する。同試合もリモートマッチで行われ、Mycujooでインターネット生配信が予定されている。