ジェイアール名古屋タカシマヤ(名古屋市中村区名駅1)は9月23日、2021年のおせち料理の受け付けを店頭とオンラインで始める。
同店おせち担当の宅間義浩さんは「お正月は『家でいいものを食べたい』というお客さまが多くなるのではと思い、数量を増やしており、売り上げも前年を超えると予測している」と話す。「コロナで食のニーズが変わった。おせちもどんなニーズか分からない。帰省する人しない人、中には旅行に出掛ける人もいるだろう。想定できる全方向のニーズに応えられるような品ぞろえにした」とも。
今年は、全国のタカシマヤ限定おせち47点、名古屋タカシマヤ限定8点含む、約430種類を用意する。
親子3世代で楽しめる商品としてアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」とコラボした「高島屋 家族三世代おせち」(2万9,160円)を用意。一の重に伝統的な和食、二の重に若い世代向けの洋・中、子どもに向けた三の重には、鬼太郎をプリントしたカマボコを中心に、目玉のオヤジをモチーフにしたスズキのスモーク、ぬりかべモチーフの豚肉とキノコのクリームがけ、鬼太郎の黄色と黒色のちゃんちゃんことゲタを模したティラミスなどを詰めた。ポイントでカマボコの一反木綿が舞う。
そのほか、「和」「洋」「中」「肴」「イタリアン」「お子様」の6種類の重から、好みで3段まで選べる「選べるおせち」(1段=1万800円、「お子様」=8,640円)、「不動の人気」という東海3県の食材を使ったおかず7種類を含む全69品の三段重「ジェイアール名古屋タカシマヤ オリジナル」(3万2,400円)を販売する。
2021年はコロナ禍でニーズが高まることを予想し、取り分けが不要な「1人一客」のおせちを前年度の倍の約30種類を用意。「親戚へのおみやげ使いも視野に入れている」(宅間さん)とも。
名古屋マリオットアソシアホテルが7年ぶりに自社で手作りするおせちも販売。「名古屋マリオットからコロナで宴会が全て中止と聞き、『何かできることはないか』と話を受けたことを機におせちを提案し実現した」(同)という。オマールエビや国産のエゾアワビなどを使った「ホテルらしい高級感のあるおせち。人気が出るのでは」とも。価格は3万2,000円。
近年、おせち料理に加える「プラスアルファ」の商品が売れているという。串揚げなど揚げ物、すし、ローストビーフ、鍋など。
予約は店頭、オンラインで受け付け、受け取りは配送と店頭受け取りがある。それぞれ取り扱い種類・点数に限りがある。混雑が予想される初日の予約受け付けカウンターはスペースを1.5倍に拡大する。
予約受け付け(10階)は店頭=12月25日まで、オンライン=配送は同25日20時まで、店頭受け取りは同23日20時まで。