名古屋城(名古屋市中区本丸1)内の見どころをモチーフにした新しい土産商品の販売が10月24日、城内の土産店で始まった。
本丸御殿の襖絵や障壁画に描かれる動植物にクローズアップした「金のマグネット」
土産シリーズ「NAGOYA CASTLE(ナゴヤ キャッスル)」は、天守閣の屋根で輝く金のシャチホコや、10年間の復元工事を経て2018(平成30)年に完成・一般公開した「名古屋城本丸御殿」の中の襖絵(ふすまえ)や障壁画をモチーフにデザインしたもの。同商品を担当した名古屋城総合事務所の西浦志乃さんは「もともとある定番の土産もいいが、『ちょっといいもの、おしゃれなもの』で普段から使いたくなるような、集めたくなるような商品をと考えた」と話す。
第1弾は金色にこだわったシリーズ。金のシャチホコをかたどった金色のクリップ「金シャチクリップス」(700円、20個入り)は、ケースは天守閣の屋根の色に合わせた。実際に使っているという西浦さんは「職場内外に向けた書類を送付する際によく使う。受け取った人からの反応も良い。奮発して2つ、向き合うように付けてもらうと、天守閣の金のシャチホコのように対になる」と話す。
「本丸御殿 金のマグネット」(450円、全10種類)、「本丸御殿 金の手鏡」(750円、全3種類)、「本丸御殿 金のふせん」(650円、全3種類)は、金箔(きんぱく)を背景にした本丸御殿の襖絵や障壁画に描かれるトラやヒョウ、ジャコウネコ、鳥などの動物や、梅の花などの植物の絵にクローズアップしたデザイン。「土産にデザインされた絵は本丸御殿で実際見ることができる。お土産をお求めになり、本丸御殿でその絵を探してみてほしい」と呼び掛ける。
「金のふせん」は西浦さん一推しだという。「金色のインパクトと存在感があるので、職場での伝言など『早く見て』というアピールができる」とほほ笑む。カバー部分に絵がデザインされ、ふせんが金色の紙になっている。ふせんにはボールペンなどで問題なく書き込めるという。サイズは6センチ四方。
土産シリーズ「NAGOYA CASTLE」の販売は、正門前と内苑(ないえん)の売店で行う。第2弾も予定しているという。
最近の来場者数について「11月から始まった秋まつりもあり、例年と比べると少ないが戻りつつあった。また新型コロナウイルスの感染者数が増えてきたので、これからまたどうなるか分からない状況」と話す。
開園時間は9時~16時30分。名古屋城の観覧料500円が必要。