昔懐かしい「回転する菓子」の量り売りが3月3日、名鉄百貨店本店(名古屋市中村区名駅1)1階婦人服飾雑貨売り場に期間限定で登場した。
昭和の時代にデパートなどにあった「回転する菓子の量り売り」。回る什器(じゅうき)「Gram(グラム)」は、菓子の企画開発・販売をしている「松風屋」(中区千代田5)が扱う。松風屋の記録によると、「Gram」を全国で初めて導入したのは名鉄百貨店だったという。その後、全国にも広まっていった。同店では、当時、菓子売り場だった1階に1959(昭和34)年から1998(平成10)年まで常設していたという。当時の什器は今回のものより大きく、什器中央に販売スタッフが入り接客や量り売りの勘定をするタイプだったという。
今回は直径1.8メートルの什器で、同店のシンボル「ナナちゃん」のデザインで演出する。仕切られたスペースごとにあめ、ラムネ、チョコレート、マシュマロ、ガム、ケーキドーナツ、あられなど約25種の菓子類と、ナナちゃんグッズも入れて一緒に回す。ナナちゃんのシルエットの刺しゅうを入れたハンカチや、ナナちゃん柄の巾着、がま口、小皿、「フェイラー」とコラボしたタオルハンカチなど。
量り売りで、100グラム=200円の商品と、100グラム=250円の商品がある。
同店広報担当者は「ホワイトデーが近いことと、コロナ禍で暗い状況が多い中だが、店舗に立ち寄った際に回転する菓子の量り売りを利用して、懐かしい体験で楽しんでいただきたい。若い方には新鮮に見えるのでは」と話す。「子どもが楽しむのもイメージできるので親子で、また友人同士などでお楽しみいただきたい」とも。
回る菓子から自由に選んだ菓子と、ナナちゃんグッズや同売り場で販売するハンカチなどを組み合わせギフトセットとしてラッピングするサービスも受け付ける。「ホワイトデーのお返しに、お菓子と何か雑貨をプラスしたギフトが用意できる」。商品の代金に加え、箱代(77円)が必要。
営業時間は10時~20時。今月30日まで。