高知の食材を中心に販売するマルシェイベント「土佐日曜市」が3月28日、米野公園近くの「実家カフェ山田」(名古屋市中村区深川町3)横駐車場で開かれる。初開催。
同店オーナーで建築士でもある近澤優子さんは高知出身。夫の祖父の元自宅で空き家になっていた平屋建ての日本家屋を生かし、和食を提供する飲食店として活用。カツオのたたきをはじめ、四万十鶏や四万十ポークといったブランド肉、ユズの皮入りの餌で育てるニワトリの卵で、殻からもユズの香りする「ゆずたま」などの高知の食材を使う料理や、高知では「天ぷら」と呼ぶさつま揚げ、皿鉢料理といった郷土料理、「おばあちゃん」が作るレシピの煮物などを提供。「父が漁師で母が農家だったことから、元々、食材には恵まれていた。仕入れルートもそのつながりを駆使し、魚などは漁師から直接購入している」(近澤さん)。
マルシェイベント「土佐日曜市」は「コロナ禍でさまざまなことを押さえ込まれている人に向け元気になってほしいし、自分も元気になりたいと思い企画した」という。高知の城下町で江戸時代から300年以上続き、元々は市民の台所で、今では観光客も訪れる街路市「土佐日曜市」をモチーフに、小さく再現するという。
当日は、近澤さん「一押し」の食材が集まる。高知で豊富だというかんきつ類のジュース、うどんに青のりを練り込んだ「あおのりうどん」、「はいからケーキ」と呼ばれる大きめの蒸しパン、スモモや小夏のジャム、「実は高知はお茶どころ」という四万十の茶葉を使う紅茶、高知のシェアを占めているという「ひまわり牛乳」など。そのほか、カツオのたたきの丼や、野菜を使った郷土料理の「田舎すし」などをテークアウトで販売する。カフェ部分はテークアウトメニューを食べるなどの場として、開放する予定。
「坂本龍馬とカツオのたたきだけではないことを、ぜひ知ってほしい。日本人が日本に興味を持つ今、高知の魅力を伝えたい」「県営名古屋空港(小牧市)から高知までは飛行機1本で行きやすい。朝、飛行機に乗り、高知の土佐日曜市に出掛けて観光して日帰りで帰ってこられる」と話す。会場には高知のパンフレットも設置する。
「マルシェにはご近所の方のほか、高知出身の方にお越しいただき、懐かしんでもらえたら」と呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。