鯉のぼり状に作られた手染めのジンベイザメが現在、JRゲートタワー15階の「名古屋JRゲートタワーホテル」(名古屋市中村区名駅1)ロビーに展示されている。
願い事・困りごとなどを書き込むことができるイワシに見立てた短冊
手染めのジンベイザメは、隣接する「名古屋マリオットアソシアホテル」(名駅1)が昨年、名古屋マリオット開業20周年を記念し、岩倉市にある手染め鯉のぼりで知られる「旗屋中島屋代助商店」に依頼し、作ったもの。
お披露目に当たる名古屋マリオットでの展示期間が緊急事態宣言と重なった昨年4月から5月にかけての同ホテルは、宿泊と宿泊者の朝食会場としての営業を除きレストランは休業のさなかで、見る人のいない時期の展示となった。同ホテル広報担当者によると「ひっそりと展示し、まぼろしのジンベイザメになってしまった」という。その後は、名古屋マリオットで保管していた。
今回の展示は、名古屋マリオットと旗屋中島屋代助商店の「多くの方に見てもらうために作ったもの。飾りたい」という思いがマッチ。よりスケール感がある展示場所を求め兄弟ホテルのゲートタワーホテルロビーにお目見えした。
展示するジンベイザメの全長は5.17メートルで、名古屋マリオットの開業日5月17日に掛けている。会場に設置するイワシに見立てた短冊に願い事などを書き込むと、ジンベイザメの周りに貼ることができる。願い事の書き込みは、主に名古屋JRゲートタワーホテルやレストラン利用者を対象にする。
「ジンベイザメの性格はおとなしいとされ、特徴の大きな口では主にプランクトンを飲み込む。七夕も見据え、今回は展示だけでなく、ジンベイザメの大きな口で、願い事や悩み事を全て飲み込んでほしいという思いで、企画としてイワシの短冊を用意した」と話す。手染めのジンベイザメの口は、大きさが約1メートルある。
コロナの収束や平和、幸せへの願いが込められたイワシの短冊は展示期間終了後、地域の神社で「お焚き上げ」をしてもらう予定。
展示は今月7日まで。