省エネルギー技術の研究・開発を手がけるグリーンユーティリティー(名古屋市中区栄5)は1月20日、名駅地下街「ユニモール」内の柱型広告スペースに、同社が開発した「LED面発光パネル」を使用した広告パネルを設置した。場所は、名駅地下街「ユニモール」と「メイチカ」が合流する5、6番出口と「ミッドランドスクエア」直結通路の向かい側。
「LED面発光パネル」は、パネルの四方に複数のLEDを設置しパネル自体の発光を可能にしたもので、同社の森社長と名古屋大学研究員らの共同開発で誕生した。パネルは、厚さ約2~4ミリの薄型で曲げることも可能なため広告掲載場所を選ばないほか、これまで広告パネルの主流であった蛍光灯式に比べ電気代が約60%削減でき、紫外線も発生しないため環境保護にも役立つのが特徴。2004年から飲食店内の広告パネルをはじめ、地下鉄東山線名古屋駅や栄駅の広告、構内掲示板などに使用されてきたが、地下街への広告パネル掲載は今回が初。
設置された広告パネルは、約470ミリ×430ミリのもの合計10枚を柱2本にそれぞれ設置した。第1号広告には「ミッドランドスクエア」オフィス棟11階に新たにオープンした「ANAカウンター」の広告が掲載されている。
同社の森社長は「飲食店や地下鉄構内だけでなく、地下街広告や駅前表示板などへのパネル採用も積極的に行っていきたい。今後は、環境保護に役立つ製品とともに、身障者のために役立つ広告パネル開発なども検討している」と話している。