参加店を巡るデジタルスタンプラリーイベント「名古屋ハロウィンラリー」が10月16日から、円頓寺商店街・円頓寺本町商店街(名古屋市西区那古野)をはじめ、久屋大通公園・納屋橋・新大門商店街エリアで開催される。
主催は、子ども・ファミリー向けの玩具や文具、祭り・イベント用品の卸売会社「堀商店」(西区)。初開催した昨年は、同社に受付窓口を設置し、紙を使ったスタンプラリーを1日のみ実施した。今年は、アプリを活用することにより、期間中、自由にアプリ上で申し込み・参加できるようにしたほか、開催期間を延ばすことができた。
同イベントを担当する同社企画室室長の堀新太郎さんは「名古屋ではあまりないハロウィーンのイベント。子どもが楽しめて、密にならない回遊型のイベントで思い出になればと思い企画した。大きいイベントに育った先、当社が中心的な存在になれれば」と話す。同社ではハロウィーンの装飾アイテムや玩具と菓子をセットにしたハロウィーン仕様の景品などを一般向けにも店舗とウェブショップで販売。「ハロウィーンが盛り上がると当社にもメリットがある」(堀さん)とも。
アプリ開発は名古屋のAIスタートアップ会社「New Ordinary」(西区那古野2)。昨年8月に新型コロナでこれまでのイベントが開催できないことを受けNew Ordinaryが企画した、車に乗ったまま楽しめる「ドライブイン夏まつり」で知り合い、堀商店が演出用に「光るうちわ」を提供した。
参加店舗は約50店舗以上。店舗に掲出する同イベントのポスター上のQRコードをスマートフォンなどで読み取ると、アプリ上でスタンプを獲得できる。集めたスタンプは、5店舗分で応募券1口になり、景品の抽選に応募できる。景品内容は堀商店のSNSで随時発表。11月上旬に同社が「宇宙くじ」で抽選する様子をライブ配信し当選者を発表する。
子どもを対象に菓子を進呈する「トリック・オア・トリート!」対応店舗や、仮装した来店客にサービスを提供する店舗も。子どもだけの参加ではなく、保護者と一緒に回るため、店との交流が生まれることも期待する。現在地から目的地の道順もアプリ上で案内する。昨年の要望を反映し、「なごのキャンパス」1階のトイレを参加者に向け開放する。
円頓寺商店街・円頓寺本町商店街は24店舗が参加。円頓寺商店街理事長の田尾大介さんは「商店街は回りやすく、子どもも遊びやすい。顔の見える店主がいる、触れ合いのある商店街を楽しんでもらい、地域を盛り上げられたら」と意気込む。
堀さんは「子どものいる家族のほか、友人同士の参加や、平日には近隣ワーカーがランチ利用などで来店し、スタンプを獲得することも想定している。事前登録して、店舗の巡り方の作戦会議をしてほしい」と参加を呼び掛ける。
開催時間は各店舗の営業時間に準ずる。参加無料。専用サイトから参加登録(今月2日から受け付けを開始)が必要。中学生以下は保護者同伴で参加できる。期間中、参加者を対象に、シェアサイクル「チャリチャリ」を60分無料で利用できるサービスも行う。今月31日まで。