名古屋駅前の8カ所に3月31日、周辺地図などを掲載した広告付き歩行者案内板がお目見えした。
名古屋駅地区街づくり協議会(名古屋市中村区名駅4)が国家戦略特別区域法に基づく道路占用事業で設置した。既存の4カ所(タワーズガーデン前、近鉄名古屋駅前、ヤマダ電機LABI前、名古屋駅西交番前)に設置されていた従来機器を新しい機器に置き換えたほか、新しく4カ所(JPタワー名古屋前、大名古屋ビルヂング前、JRゲートタワー前、ミッドランドスクエア前)にも設置した。
同案内板は太陽光パネルと蓄電池を内蔵し、太陽光発電のみで電源を供給できるほか、災害時に使用できる1基につきポート1口のUSB充電機能や、夜間に足元を照らすフットライト機能もある。停電時にも案内機能を保持できる。
同協議会事務局の佐伯恵さんは「名古屋市が現在、市内の観光案内版の設置を進めているが、当協議会も玄関口である名古屋駅前の歩行者案内板を増設した。来街者の皆さんの利便性向上に貢献できたのでは」と話す。
同事業で得られる広告収益の一部は、駅前の「おもてなし花だん」の維持管理や歩道の清掃活動、良好な景観づくり、来街者の利便性向上、にぎわい創出などに貢献する街づくり活動に活用する計画。佐伯さんは「名古屋市は駅前広場の再整備計画を予定しているが、私たちの活動も名駅エリアの活性化の一助となるようにしていきたい」と話す。
運用期間は2028年3月末までを予定する。