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名古屋市内3カ所にストリートピアノ 名駅には日本画描いたピアノ設置

名駅の街を望む「JRゲートタワー」15階に設置された名古屋芸術大学部日本画コースの講師らが絵を描いたグランドピアノ

名駅の街を望む「JRゲートタワー」15階に設置された名古屋芸術大学部日本画コースの講師らが絵を描いたグランドピアノ

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 名古屋市は4月10日、市内3カ所にストリートピアノを設置した。設置場所は、名駅の複合ビル「JRゲートタワー」(中村区名駅1)15階、栄の複合ビル「ナディアパーク」(中区栄3)2階アトリウム、市営地下鉄東山線「本陣駅」(中村区鳥居通2)本陣ギャラリー。

「JRゲートタワー」のストリートピアノに描かれるネコや花々

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 名古屋市として、現在、市内で民間が主催するストリートピアノは4台を認識しているという。設置場所は、中部電力MIRAI TOWER(名古屋テレビ塔)、久屋大通庭園フラリエ、ホテルメルパルク名古屋、星が丘テラス。

 街中で気軽に音楽に触れる機会を提供し、街ににぎわいを創出する目的で、常設するもの。ピアノは名古屋ウィーン・クラブから寄贈されたもので、調律は中部楽器技術専門学校が協力する。

 同日、3つの設置場所でオープニングセレモニーが行われ、ピアノの披露とピアニストらによる演奏が行われた。

 JRゲートタワーに設置したグランドピアノには、名古屋芸術大学 芸術学部 芸術学科 美術領域 日本画コースの長谷川喜久教授を中心に同コース講師や同大学院学生が「生命礼賛(いのちらいさん)」をテーマに絵を描いた。ピアノ側面や屋根、譜面台、鍵盤ふたに、花やネコ、鳥、チョウなどが描かれている。

 長谷川さんは「美しい花やかわいい動物がいたり、鳥が飛んでいたり、といった日常の中で見られるさまざまな命をピアノの側面に描いた。身近な動物や植物を見て、安らいだり、疲れが少し取れたりする大切な瞬間を全て統括する存在として屋根に龍を配した。命の意味、大切にしなければいけないものを、大きな力で守るようなピアノにできればという意味合いを持たせた」と説明した。

 同事業を担当する市観光文化交流局の徳永智明さんは「コロナ禍で世の中が沈みがちな中、ピアノを弾く、演奏を聞くことにより、心の癒やしや安らぎ、潤いを実感する機会になれば。行政だけでなく、学校、設置場所などの協力を得て実現できた」と話す。

 ストリートピアノの利用時間は、JRゲートタワー、本陣ギャラリー=10時~18時、ナディアパーク=11時~18時。待っている人がいる場合の演奏時間は1人10分までで、演奏前後の手指消毒など、利用の注意事項や感染対策を掲載した看板を各ピアノ近くに設置する。

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