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21年ぶりに「キャッツ」名古屋公演へ 名古屋四季劇場で7月18日開幕

ミュージカル「キャッツ」名古屋公演をPRする劇団四季の吉田智誉樹社長(左)、「ランパスキャット」役の政所和行さん(左)、「ランペルティーザ」役の長谷川彩乃さん(中央)

ミュージカル「キャッツ」名古屋公演をPRする劇団四季の吉田智誉樹社長(左)、「ランパスキャット」役の政所和行さん(左)、「ランペルティーザ」役の長谷川彩乃さん(中央)

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 7月18日に開幕するミュージカル「キャッツ」名古屋公演に向けた合同取材会が4月11日、名古屋四季劇場(名古屋市中村区名駅南2)で行われた。

ミュージカル「キャッツ」の舞台写真

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 劇団四季では1983(昭和58)年に東京・西新宿のテント式仮設劇場で初演を迎えた同作。名古屋の初演は1988(昭和63)年11月で、旧国鉄笹島貨物駅跡地(中村区)に建設したテント式仮設劇場で約1年間上演された。2度目の名古屋公演は1999(平成11)年7月から1年6カ月間、新名古屋ミュージカル劇場(中区)で上演された。今回の3度目の公演は約21年ぶりとなる。

 同作の物語の舞台は「都会のごみ捨て場」で、年に1度だけ開かれる舞踏会に集まってくる24匹のネコたちの生きざまを描く物語。同作の魅力の一つは、舞台と客席が一体化した劇場構造。舞台のほか客席にも「ネコの視線」に合わせて、実際のサイズに比べて約3~5倍の大きさで作られた数々の「巨大なごみ」が設置されている。劇場がある土地ごとに用意した「ご当地ごみ」も特徴で、横浜では崎陽軒のシウマイ弁当箱、札幌では木彫りのクマやジンギスカン鍋、2度目の名古屋公演では中日ドラゴンズのヘルメットがあった。今回も新たな「ご当地ごみ」を設置するという。

 合同取材会には、劇団四季の吉田智誉樹社長、「ランパスキャット」役の政所和行さん、「ランペルティーザ」役の長谷川彩乃さんが参加した。

 「時代の息吹を吸収しながらリニューアル、パワーアップした。前回の公演ではなかったシーンや、曲がガラッと変わるなど変化がある」という吉田社長の話を受け、長谷川さんは「ランペルティーザとマンゴジェリーの対のネコのナンバーは、前回は軽快でコミカルなかわいい感じだったが、今回は子どもも大人も楽しめるような印象になった」と話す。

 吉田社長は「コロナ禍でライブエンターテインメントを続けていいか悩んだこともあったが、劇場で行う生の良さを信じたい」と意気込みを見せる。「キャッツを上演する街の球団が優勝する」というエピソードも披露した。これまで全体では約80%、名古屋においては100%実現しているという。

 日進市出身の政所さんは「地元で公演できることがうれしい。ネコたちの生きざまを通じて、自分がどう生きるのかを考える作品。生の舞台ならではの力を楽しんでほしい」と話す。長谷川さんは「コロナ禍で今までの当たり前がそうではなくなったことを多く感じる。ナンバーの『メモリー』の歌詞が、当たり前だった華やかな世界がなくなったが明日に向けて進もうという内容で、コロナ禍の情勢に重なると思うのでぜひ聞いてほしい」と呼びかける。

 観覧料は、S席=平日夜9,900円、平日昼・土曜夜1万1,000円、土曜・日曜・祝日昼1万2,100円など。チケットの一般販売は今月23日10時から(7月18日~12日30日公演分)。

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