見る・遊ぶ 買う

青と緑の世界を海の生き物たゆたう 名古屋の園芸店ではしもとみおさん木彫展

同じ水槽で暮らしていた頃の光景をイメージして配置した「カメ吉」と「セレナ」

同じ水槽で暮らしていた頃の光景をイメージして配置した「カメ吉」と「セレナ」

  • 7

  •  

 ささしま地区の複合ビル「グローバルゲート」(名古屋市中村区平池町4)の園芸店「ガレージ」内ギャラリースペースで4月28日、「木彫展 はしもとみお 深いミドリの世界」が始まった。

「木彫展 はしもとみお 深いミドリの世界」展示風景

[広告]

 「植物と暮らす」をコンセプトとする同店では、観葉植物をはじめ、インテリア雑貨や家具などを販売。クラフト教室やギャラリースペースでの作品展なども企画し、植物との暮らしの楽しさを提案してきた。4月16日にリニューアルオープンし、インテリア雑貨の商品の充実を図るとともに、ドライフラワーの陳列エリアを拡充。同店スタッフでギャラリー担当の原田京子さんは「スワッグやリースといった、室内を彩るアイテムも取りそろえる」と話す。

 「リニューアルオープンを迎えた4月は、花苗や観葉植物を育て始めるのに最適といえる時期。新生活をスタートする人も多い春の季節にふさわしい作品展を企画したいと考えた際、はしもとみおさんの木彫作品を展示する案が浮かんだ」と、展示の背景を話す原田さん。同店では過去にもはしもとさんの作品展を開催しており、その際は園芸にちなんで森に暮らす生き物の作品を中心に展示した。

 2回目の企画展となる今回は、海洋生物の作品を中心に展示する。展示空間を深い海の中に見立て、「今回の展示の主役」(原田さん)であるジュゴンとウミガメの周りにさまざまな海の生き物が集まってきているように演出した。原田さんは「海の中では海藻や水草が揺れ、地上の森のような青と緑の世界が広がる。その世界に暮らす海の生き物の姿を表現したいと考えた」と話す。ジュゴンとウミガメの木彫作品は、鳥羽水族館で飼育されている「セレナ」と「カメ吉」がモデルだという。

 原田さんは「はしもとさんは実在する生き物をつぶさに観察し、作品を作り上げる。どの作品も生き生きとした印象で、本物が目の前にいると錯覚するほどのパワーにあふれている。たくさんの生き物が暮らす海の中の光景を体感してもらえたら」と笑顔を見せる。

 開館時間は11時~20時。入館無料。5月22日まで。

名駅経済新聞VOTE

名古屋城と言えば?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース