愛知県瀬戸市を中心に作られる陶磁器「瀬戸焼」の展示販売イベントが5月27日~29日、名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区名駅1)20階で開催される。
東海地方の伝統的な工芸品の魅力を発信し、地域貢献を目指す同イベント。第1回の昨年に引き続き、全国有数の陶磁器の産地として知られ「日本遺産」に認定されている愛知県瀬戸市の協力を得て行う。
20階のフロアを使って、フロア各客室を展示会場に見立てて陶芸家の作品を展示。会場には陶芸家が滞在する。同ホテル広報の横田友美さんは「作品制作の裏話や、制作活動にかける思いなどを直接聞けるまたとない機会。作品そのものはもちろん、それを手がけた陶芸家の思いに触れてもらえたら」と笑顔を見せる。入場無料。
同ホテルに1部屋しかない和室のスイートルームでは、「瀬戸染付焼(せとそめつけやき)」伝統工芸士の陶芸家・加藤真雪さんが「下絵付け」の実演を行う。下絵付けでは、素焼きした生地の表面に直接筆を入れ、藍色の絵の具によって絵柄を表現する。実演は15分程度で、各日3回(11時~、14時~、16時~)行う。
入場および実演鑑賞には事前予約が必要となる。「3密を避けた、安心の空間でゆったりと作品鑑賞や陶芸家との交流を楽しめるよう、事前予約制を採用した」と横田さん。混雑状況などに応じて、当日予約にも対応するという。
会期中、ホテル52階「ジーニス」ではオリジナルケーキとドリンク、フランスで幸福をもたらす陶器製の置物として親しまれているという陶製の小型の人形「フェーヴ」がセットになった「フェーヴ付きスペシャルケーキセット」(3,700円)を提供する。「フェーヴ」は全4種類で、素地に陶器や磁器を用いて七宝を施す「陶磁胎七宝」の作家である水野このみさんが制作した。ケーキセットは各日3部制で提供(第1部=14時30分~15時30分、第2部=15時30分~16時30分、第3部=16時~17時)。入場とは別に事前の予約が必要。
開催時間は10時~18時(最終日は17時まで、最終入場は各30分前)。