名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区名駅1)15階のロビーで7月29日から、夏の展示企画「錦魚(きんぎょ)の舞 2022」が始まった。
今年で8年目を迎える恒例企画。今回は日本有数の金魚の産地で知られ、10月に「弥富金魚水族館(仮称:YaToMiAQUA)」の開館を予定している愛知県弥富市と協力し、「アートと涼」をテーマに展示を企画した。
最大幅240センチの水槽を3台設置し、12品種30種類、約200匹の金魚を展示する。弥富で作出された品種「桜錦」をはじめ、ランチュウやタンチョウ、江戸錦、25センチを超えるリュウキンや、オランダシシガシラなどが水槽内を泳ぐ。
水槽の上部に設置されている複数の細長い板材を組み合わせたモニュメントは、愛知県豊根村産の間伐材を使って制作。同ホテル広報の谷口百子さんは「鑑賞する人にとって、愛知の自然の豊かさや地域の魅力に触れる機会となれば」と期待を寄せる。
モニュメントの内側には、1メートルを超える2匹の金魚が描かれた「隠し絵アート」がある。現代美術作家で、弥富市広報大使を務める深堀隆介さんが描いた作品を転写し、「深堀さんが生み出した空想の金魚が、空中を舞うように優雅に泳ぐ様子を表現した」(谷口さん)という。
9月5日まで。8月10日13時30分には、安藤正明弥富市長と弥富市のキャラクター「きんちゃん」の来館を予定している。