名駅地下街サンロードの立ち食いきしめん店「大須のきしめん」(名古屋市中村区名駅4)が、9月17日にリニューアルオープンした。経営は菓子や麺類の製造・販売を展開する「大須ういろ」(名古屋市緑区)。
同社では現在、取り扱う全ての商品の素材や製法などの見直しを進めており、同社副社長の村山英里さんによると「きしめんに使う小麦粉は愛知県産『きぬあかり』に変更し、きしめんの幅、食感も見直した」という。
商品の見直しに伴い、直営きしめん店で提供するメニューをリニューアルした。メニューには新たに「名古屋名物の代表」である台湾ミンチときしめんを組み合わせた「台湾きしめん」を加えた。辛さは好みに合わせて3段階から選べるという。「だし汁も改良した。味の強いはっきりとしただし汁が東海地方の特徴。かつお節とさば節、むろあじ節を組み合わせた」(村山さん)。
併せて、内装も木目と淡いグレーを基調に白をアクセントとするデザインに一新。同社の赤ちょうちんをあしらったのれんを設け、厨房(ちゅうぼう)とカウンターを仕切る。カウンターは奥行きを狭くして客の動線にゆとりを持たせ、木枠にアクリル板をはめ込んだパーティションを設置した。村山さんは「小柄な人にも使いやすいよう、カウンターの天板位置を低くした」と話す。
リニューアルと併せて、店名を「大須きしめん」から「大須のきしめん」に改称。「あえて『の』を追加することで屋号に違和感を持たせ、目に留まりやすくしたいと考えた」と村山さん。「当社が扱う『ういろ』も『きしめん』も、名古屋を代表する食文化。次世代につないでいきたいという思いで社を挙げてリニューアルを進めている。生まれ変わった新たなおいしさを楽しんでもらえたら」と笑顔を浮かべる。