名古屋駅周辺の魅力を体験できる「名古屋駅前ぐるぐる回遊ツアー」が、1月に3コース開催される。主催は、名古屋市住宅都市局リニア関連都心開発部。企画・運営は、名古屋を中心に東海地方で体験プログラムツアーを展開する「大ナゴヤツアーズ」(名古屋市中区大須3)。
市主幹で同ツアー担当者の井上智さんは「高層ビル群や市場、商店街などがある名古屋駅周辺は、多様な文化の集積地になっている。地域資源を生かした街づくりを進める中で、街の面白さをもっと市民や観光客に知ってもらう機会をつくろうと、今回のコラボツアー開催に至った」と説明する。
14日のツアーでは井上さん自らガイドを務め、リニア中央新幹線開通に向けた名古屋駅の「スーパーターミナル化」について解説する。大ナゴヤツアーズ代表の加藤幹泰さんは「ビルの上層階からリニア上部空間を見下ろしたり、地下から整備の様子を探ったり、歩きながら想像を膨らませられるコースを井上さんと一緒に考えた。市職員だからこそ話せることも多いはず」と話す。
21日のツアーは「堀川沿いの下町商人地」がテーマ。元「名古屋市蓬左文庫」調査研究員で歴史家の松村冬樹さんが、円頓寺・四間道・新道エリアを案内する。「江戸時代、名古屋城の南は街の経済を支える著名な店が並んでいたことで知られるが、一方で堀川沿いにも商人地があった。このエリアがどのように発展していったのかひもときながら街歩きをする。県指定文化財の商家『伊藤家住宅』も特別見学できる」と加藤さん。
28日のツアーは既に満席。フリーライターで「名古屋の酒場」著者の大竹敏之さんが、名古屋駅周辺の酒場を案内する「はしご酒ツアー」を開催する。クラフトビール醸造所直結のビアレストラン「ワイマーケットブルーイングキッチン」、とん焼きが名物の老舗「上野屋本店」、みそおでんやどて焼きなどをそろえる「のんき屋」を巡る。
開催時間、参加費はツアーによって異なる。申し込みは大ナゴヤツアーズのホームページで受け付ける。「はしご酒ツアー」はキャンセルが出た場合は予約受け付けを再開する。