伊勢志摩・熊野灘直送の魚介類を使った料理を提供するすし店「鮨(すし)やすぞう。」が3月1日、KITTE名古屋(名古屋市中村区名駅1)地下1階にオープンした。運営は、三重県桑名市の魚問屋「奥山安蔵商店」。
店舗面積は28坪。席数は32席(カウンター席10席、テーブル席22席)。海鮮居酒屋「三重人」や干物専門店「ヒモノ照ラス」など4業態15店舗を展開する同社。今回は新業態での出店となる。
社長の福田賢司さんは「当社は元々、地方市で競った魚を東京の市場などに納める問屋だったが、目利きした魚を直接飲食店に卸すようになった。朝に買い付けた品をその日のうちに届けられる強みや、冷凍技術を生かして、現在は自社店舗の展開にも力を入れている」と話す。
同店の特徴について、「職人が握る本格的なすしをリーズナブルに提供する。カジュアルなすし店と高級すし店の中間のような雰囲気で、幅広い層に楽しんでもらえたら」とも。
メニューは、その日に仕入れた食材を生かしたすし12貫を含めた20種類の料理を提供するコース「やすぞう。鮨」(6,600円)、すし9貫を含めた17種類の料理コース「<ランチ限定>やすぞう。鮨」(3,850円)など。すしはアラカルト注文にも対応し、「三重県の奈屋浦で養殖された本鮪を使った、濃厚なうまみのある『みえまぐろ中トロの握り』がお薦め」という。このほか、一品料理各種や平日ランチ限定の丼物も用意する。
ドリンクメニューは、すしに合うよう選んだ日本酒(半合=880円~)、熱風焙煎(ばいせん)した麦を三重県四日市市産の「キンミヤ焼酎」に1週間漬けた「麦ボール」(550円)、レモンを丸ごとすりおろして作る「謹製レモンサワー」(600円)、自家製ジンジャーエールやクラフトコーラなどをそろえる。
福田さんは「卸売業で培った仕入れ力と目利き力によっておいしい魚を提供することで、三重の魅力を発信していきたい」と意気込む。
営業時間は11時~23時。定休日はKITTE名古屋に準ずる。