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「ありがとう名鉄レジャック」 50年の歴史に幕、「クジャック」は「南の島に帰る」

最後に集まった人々の前に登場した「名鉄レジャック」を運営する「メルサ」の篠田晃社長、クジャック、ダアクジャック

最後に集まった人々の前に登場した「名鉄レジャック」を運営する「メルサ」の篠田晃社長、クジャック、ダアクジャック

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 名古屋駅近くの商業ビル「名鉄レジャック」(名古屋市中村区名駅南1)が3月31日、50年間の営業の歴史に幕を下ろした。

セレモニー終了後もたくさんの人が「名鉄レジャック」の最後の姿を写真に収めていた

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 1972(昭和47)年11月15日、「あらゆる『レジャー』を一つのビルで『ジャック』する」をコンセプトに、総合レジャービルとして開業した同施設。ビルの老朽化と、建物オーナーとの賃貸借契約満了に伴い営業を終了した。

 31日は21時にテナント各店が営業を終了。飲食店は予約で満席の店もあり、施設内がにぎわいを見せた。営業終了時刻が近づくと、施設前には多くの人が集まり閉店を見守った。

 客の退店後、施設1階では営業最終日セレモニーが行われた。同施設を運営する「メルサ」の篠田晃社長は「当施設の母体の名古屋鉄道に入社した昭和の終わりごろは、おしゃれな居酒屋やビリヤードなどを楽しみ、たくさんの笑顔あふれる場所だと鮮明に記憶している。大変なこともあったが、先輩方が若い心・新しい心で、当時最先端だったダンススクールや、まだ珍しかった食べ放題・飲み放題の業態をいち早く誘致するなどして、荒波を乗り越えてきた」と振り返った。

 同施設のマスコットキャラクター「クジャック」もセレモニーに出席した。「クジャック」は2011(平成23)年、時代とともに年齢問わず多くの人に愛されるようなテナントが徐々に増えていった名鉄レジャックを愛してもらうフックになるようなキャラクターをと、同施設39周年を記念して誕生した。

 篠田社長は「クジャックは前向きで明るい性格。名鉄レジャックという枠を超え、東へ西へ、さまざまなご当地キャラのイベントに羽ばたき、名古屋、愛知のいいところを全国に伝えてきた。名古屋以外の場所でもクジャックを通じて笑顔を届けることができたのは本当にうれしいこと」と力を込める。

 「クジャック」と、黒い姿をした「ダアクジャック」は営業終了とともに「南の島に帰る」という。篠田社長は「検討中の名古屋駅前再開発が実現した際には、名鉄レジャックというブランドが復活することを私自身強く願ってやまない。クジャック、ダアクジャックにもまたいつか会える機会があるのではと感じている」と笑顔を見せる。

 セレモニーでは、先に退場するクジャック、ダアクジャックに篠田社長が「ありがとう」と声をかけ、肩を寄せる一幕もあった。篠田社長が「じゃあ、またいつか、会える日まで。ありがとう。さようなら」と声をかけて見送ると、集まった人から拍手と感謝の言葉や名前を呼ぶ声が上がった。

 最後は、篠田社長の「ありがとう、名鉄レジャック」の声に合わせ、同施設建物の壁面に設置された「Meitetsu Lejac」のロゴの明かりとフラッシュライトが消灯した。

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